検索窓
今日:3 hit、昨日:2 hit、合計:3,365 hit

ページ24

入り口

突然過ぎる別れ
僅か1日の見習いだった

足を止めて、後ろを振り向く


「Aちゃん………」


目に涙をためて、今にも泣きそうな師匠

一日もいなかったやつなのに、こんなにも泣いてくれるなんて……!
俺は、精一杯笑って見せた


『師匠! 俺頑張ります!』

「っ………! 生きてね!」

『勿論です』

「最後に、一つだけ良いかしら?」

『何ですか?』

「このお面あげるわ」


師匠は、手に持っていたお面を渡してくれる
それは、手作りの狐のお面だった


「これは、お風呂食事以外に着けなさいね」

『わかりました』


お面を大事に、両手で持つ
木で出来た木製のお面


師匠の手作りだろうか………


「本当は、最後の日に渡すつもりだったんだけど………」

『ありがとうございます』


そんな、感動の別れもつかの間


「Aさん。行きましょう」

『……………はい』


名残惜しそうに、師匠に手を降って
鳥居をくぐった

水色の空
ふと、後ろに振り返ると、大きな野原だけだった


「どうしたんですか?」

足元で、こんのすけが不思議そうに俺を見上げる


『いえ、なんでもないです』


俺は、寂しさを振り切るようにして、こんのすけと一緒に車に乗り込んだ

とある会話→←突然の別れ



目次へ作品を作る感想を書く
他の作品を探す

おもしろ度を投票
( ← 頑張って!面白い!→ )

点数: 10.0/10 (2 票)

この小説をお気に入り追加 (しおり) 登録すれば後で更新された順に見れます
2人がお気に入り
違反報告 - ルール違反の作品はココから報告

感想を書こう!(携帯番号など、個人情報等の書き込みを行った場合は法律により処罰の対象になります)

ニックネーム: 感想:  ログイン

作品は全て携帯でも見れます
同じような小説を簡単に作れます → 作成
この小説のブログパーツ

作者名:さプる | 作成日時:2020年4月30日 15時

パスワード: (注) 他の人が作った物への荒らし行為は犯罪です。
発覚した場合、即刻通報します。