女執事2

72話 ページ35

ウエスト[な、何故です!?;あんなカリーを詰めたドーナツより我が社のカリーが劣っていると!?]

勝負に納得行かず騒ぎ出すウエスト
うん、まずは何もかも自分の方が優れているという思考をやめようか←

ヴィ[あれを御覧なさい]

そう言って指を指す女王陛下
その先には美味しそうにカリーパンを頬張る子供たちと
アグニの作ったカリーを食べにくそうにしている子供たちがいた

ヴィ[わかりますか?
ナイフとフォークを使わないファントム社のカリーは誰にでも食べ易く…
そう、子供でも食べ易いように配慮されているのです
誰にでも気軽に…。富める者も貧しい者も、大人も子供も平等に
その優しさこそが新世紀を目前に控えた英国には必要なのです
子供を大切にするファントム社の精神を私は評価したい
よって、この品評会の優勝者をファントム社といたします!]
ウエスト[そ…そんな…](ｶﾞｸｯ

女王の素晴らしいお話を聞いても尚、納得がいかないのか崩れ落ちるウエスト
アグニはアグニでショックを受けている

貴[…劉様]
劉[ん?なんだい?]
貴[この品評会後、人気の無い所にウエスト様が行かれたら少々お仕置きを加えていただけませんでしょうか]
劉[おや、君がそう言うなんて珍しいね]
貴[はい、今回ばかりは私自身許せませんので]

まぁ、許せないというかムカつくだけなんだけどね←

劉[でも心配いらないよ、我自身も彼にはお灸を据えようと思っていたところだよ]
貴[でしたら安心ですね、よろしくお願いします]
劉[もちろんだよ]

さて、問題はこれから先のサーカス編だ

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