女執事2 (ページ29) - 小説/夢小説

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66話ページ29

今私が居るのはお屋敷の屋根の上
妙な気配がしたから来てみれば、この人がいた

貴[どうしてここに居るんですか、ウィリアム·T·スピアーズ]
ｳｨ「…日本語でいいですよ、それとタメ口でお願いします。類」
貴「だったらそっちもタメ口にしなよ、ウィル…いや、士音」
ｳｨ「そう?だったらそうするわ、丁度誰も居ないし」

士音、そう名前を言うと本来のウィリアムとは全く違う口調になった

貴「はぁ～、アンタもさぁちょっとは気をつけなよ?ここにセバスチャンが居ること忘れたの?」
ｳｨ「大丈夫大丈夫、類にしか感じ取れないようにしてるから♪」

このウィリアム·T·スピアーズの本当の名前は御崎士音
黒執事の世界に転生し、ウィリアム·T·スピアーズに成り代わった人物だ
彼と出会ったのは今から1年前、坊ちゃんとセバスチャンが旅に出ていた頃、いつも通り庭の手入れをしたいた時に突然話しかけられたのが始まりだ

貴「で、何の用?」
士「あ、そうそう。類の出生調査書持ってきたよ」
貴「…本当にあったんだ」
士「ええっ!?;自分で頼んどいてそれ!?;」

そう、死神であるウィリアム·T·スピアーズこと御崎士音に、この世界の私の出生を調べて貰っていた
気がついた時にあの屋敷に居た時点で私はこの世界で生まれている
だったら親は誰なのか、どこで生まれたのか知っておいた方がいいと思った

士「まぁ、とりあえず出生調査書渡しとくよ」
貴「ありがとう」
士「…がっかりしないでね」
貴「へ?」
士「じゃあね～」(ﾋｭﾝｯ
貴「…」

がっかりしないでね…?
一体どういうことだろう…

セ[ルイ、こんな所にいたんですか]
貴[セバスチャン]
セ[早く厨房にきてください、次のカリーの試食をお願いします]
貴[…は?カリーは出来たのでは…?;]
セ[カリーは出来ました。が、そこからの試行錯誤にお付き合い下さい](ﾆｯｺﾘ
貴[ちょっと急用を思い出しm((セ[逃がしませんよ?]

その後、死ぬほどのカリーパンを食べさせられたのは言うまでもない