人生計画通りに行くことなんてない ページ16
・沖田side
Aと神楽は抱き合って嬉しそうにしている。
「神楽ちゃん、私のこと嫌いにならないの?」
「別にそのくらいで嫌いにならないアル。Aは私が匂い嗅いだら嫌いになるアルか?」
「ならない!むしろ好き!むしろ嗅いで!」
「じゃあいっぱいくんくんしてやるアルー!」
変態ムーブをかますAに神楽は素直に顔を近づける。
「Aもいい匂いアル!私好きな匂いネ!」
「なんだか照れちゃう…」
抱きしめ合いながらはにかむ2人。
またもやイチャイチャを見せつけられてしまった沖田は目を逸らし苛つきを抑える。
(俺もA嗅ぎたいのにクソチャイナのやつ…)
「いいなー、銀さんもAちゃんのことくんくんしたいです!まぜろよ〜」
銀時も沖田と同じことを考えていたようで、立ち上がるとフラフラ2人に近寄っていく。
神楽に足で追いやられる銀時を見ながら、新八が朗らかな表情で呟く。
「ああいうの仲が良くて良いですね。神楽ちゃんも女の子の友達少ないから嬉しいんだろうな…」
すると蹴られて痛がる銀時が席に戻ってきた。
「こんなバカップルみたいな友達がいてたまるか」
その意見には全面的に賛成する沖田。
今回のことを話せば銀時は神楽をAから引き離し、神楽も近寄りづらくなると思ったのである。沖田は神楽の立場が羨ましかった。
「ま、沖田君も神楽の純粋さには勝てなかったってワケだ」
「旦那には全部お見通しってワケですかィ」
新八が状況を飲み込めず首を傾げている。
「さァな。あー俺もAと寝れば夜這いしてくれんのかな。やっぱこっちに住ませようかな」
真面目ぶった顔で悪いことを考える銀時。
沖田は少しばかり優位に立とうとした。
「あ、俺部屋隣だ。夜這いされたら怖ェなー」
神楽とAが「しねーよ!」と叫ぶ。
銀時の目の奥がギラリと光ったのに気づいたのは沖田だけだ。
「そ。じゃあうちのAをよろしくな。」
「任せてくだせェ」
敵を確かめるように目をギラつかせるふたり。
沖田の好戦的な笑みに、向かいに座っていた新八は全てを理解してしまったようだ。
花見って木の下で酒飲んで騒いでることを言う→←男は戦いで友情を知り女は涙で友情を知る
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あまたのしずく(プロフ) - ぱぴこさん» コメントありがとうございます!暖かいコメントに安心出来ました。小説の下書き感覚ではありますが、以降が確定するまでは下書き感覚で時々更新していこうかなと思えました。拙文ではありますが、良かったらこれからも読んで下さると嬉しいです! (1月22日 10時) (レス) @page38 id: 815a4cedef (このIDを非表示/違反報告)
ぱぴこ - 作者様がちょっとでも無理だなとかそういうこと?思ったなら移行を考えてもいいと思います。個人的にはこの小説がすきなので作者様に続けて欲しいとこもあります。ですが最終的には作者様次第だと思います!重く考えず、楽な方を選んでもいいかもしれないです。 (1月3日 15時) (レス) @page38 id: c43eafab12 (このIDを非表示/違反報告)
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作者名:あまたのしずく | 作成日時:2021年9月14日 4時