マセた女は基本的に塩対応 ページ13
・沖田side
隊のみんなに近藤の土下座つきでAのことを紹介した後、Aと神楽は万事屋に働きに帰ったようだ。
(どうせ仕事無ぇのにな)
沖田は心の中で失礼なことを考えると机に向かった。
今日はそわそわとして昼寝も出来ないし悠長に散歩をする気持ちにもなれない。珍しく沖田が仕事をしているのを見て山崎が心配してきたが、今日はそれにムカつく気にもなれなかった。
日が暮れる頃になるとAと神楽が屯所にやって来た。今日は2人で就寝することにしたらしい。
沖田が食堂で夕食を採っているとまたしてもAの手を引いて来た神楽が嬉しそうに語り出す。
「で、ここが食堂アル!タダ飯食い放題アルな!Aなに食べるネ?」
なにやら注文を頼んだ2人が沖田の方に向かってくる。
「あ、沖田くんだよね?ここいいかな?」
向かいの席を指して尋ねるAは人あたりの良さそうな笑顔を浮かべていた。
「別に構いやせんぜ。」
できるだけ素っ気なく答えるとAは「ありがとー!」とさらに笑顔を咲かせた。
「えー!いやアル私こいつと飯食うなんて絶対いやアル飯まずくなるヨ!」
「神楽ちゃんそんなこと言っちゃだめでしょー?私たちこっそりご飯頂くんだから」
言ってる時点でこっそりもなにも…と沖田が考えていると2人は向かいの席に座って食事を食べだした。
「んー、まあまあアルなー」
「美味しいね!あ、神楽ちゃんご飯粒ついてるよ」
「ちょっとAそれ私のご飯粒アル!」
「食いしん坊さんだねー。仕方ない、私のひと口あげるよ」
(クソチャイナそこ変われ…)
沖田はバカップルのような会話に苛立ちを覚えるが、これは女のよくある戯れの1つだと我慢した。
「沖田くんってお魚すきなの?」
「特には。たまたま今日はサバ定食でさァ」
突然話を振られて内心驚いてしまったがなんとか答える。
「好きな物は?やっぱ彼女の手料理ー?」
「そんなのクソサドにいる訳ねーアルヨ」
ニヤニヤしながらAは尋ねる。神楽の馬鹿にした態度も今はどうでも良かった。
「じゃあじゃあ好きなタイプはー?」
今度こそ心臓が飛び跳ねた。
しかしここはとにかくAの反応が見たくなって冗談めかしてからかってみる。
「そうですねィ。Aさん、あんたとか好みですぜ」
純度100%の本音なんて殆ど口にしない沖田は心がむず痒い心地がした。
「ほんと?うれしーな!ありがとう!」
沖田の割と勇気を出した行動はAに全く相手にされなかった。
夜這いはしょっぴかれる覚悟でやれ→←恋は落ちるものってアレほんとにそう
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あまたのしずく(プロフ) - ぱぴこさん» コメントありがとうございます!暖かいコメントに安心出来ました。小説の下書き感覚ではありますが、以降が確定するまでは下書き感覚で時々更新していこうかなと思えました。拙文ではありますが、良かったらこれからも読んで下さると嬉しいです! (1月22日 10時) (レス) @page38 id: 815a4cedef (このIDを非表示/違反報告)
ぱぴこ - 作者様がちょっとでも無理だなとかそういうこと?思ったなら移行を考えてもいいと思います。個人的にはこの小説がすきなので作者様に続けて欲しいとこもあります。ですが最終的には作者様次第だと思います!重く考えず、楽な方を選んでもいいかもしれないです。 (1月3日 15時) (レス) @page38 id: c43eafab12 (このIDを非表示/違反報告)
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作者名:あまたのしずく | 作成日時:2021年9月14日 4時