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そんなモモコへ『怪我はないよ。大丈夫だよ』告げれば、安堵のため息をはく。
「あなたに怪我がなくてよかった……」
私を抱きしめて安堵した様子を漏らすモモコの背中へそっと手を回す。
「それよりも……」
「？」
モモコは、私の身体を抱きしめたまま空中を舞う、無数のコアの破片を見つめる。
「このコアの破片……あなた、一人でやったの？」
『……ごめん。それは、言えない。状況が複雑すぎて、うまく説明ができない』
「みたいだね……。とにかく、無事でよかった。話は、後にしよう」
抱きしめていた腕を解き、モモコは私から離れる。『早く、ここから離れよう』私の手を優しく握って歩き始めた。それにしても、セイヤと名乗る人物は不思議な人だった。彼が、ここに現れたのも出会ったことも偶然ではなく必然だった。彼も、何かを探す人なのか。私は、モモコに腕を引かれながら先ほど、セイヤがいた場所をじっと眺めていた。
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作者名：クジラ大好きマン | 作成日時：2024年2月10日 16時
