日常 ページ10
―RM―
会ったこともない、Aヌナの娘の麻子さんは最近の僕たちの話題の中心。
これだけ知らない人のチケット当選を願う日が来るなんて思ってもなかった…
もちろん、麻子さんの方が現状を知ったら驚くだろうけど。
今日は日本公演のチケット当選発表の日だ…
まだ結果はでないとわかっていても朝から落ち着かない。
いつもならAヌナに何かしらLINEをするんだけど、今日は当落を意識してしまってできないでいた。
午後からは公演の打ち合わせと振り合わせでメンバー全員が集まった。
JM「麻子さん、チケット結果、どうだったかな…」
JK「いつわかるんだろう… ねぇ、だいたい何時くらいに発表なの？」
TH「わかんない…けど、大丈夫な気がする！」
YG「なんだよ！その自信はどっからきてんだ！？」
JH「麻子さんは僕ペンらしいから当たってくれたら嬉しいなぁ。席番聞いてサービスするのに！」
JIN「ホソギヤ〜、サービスは皆にしないとダメだよ〜」
皆の話題は麻子さんの当落のことばかり。
ダンス練習↔麻子さんの話題の繰り返し。
振り合わせも終わりに近づくと、誰も話さなくなってきた。
"ダメだったのか？"
悪い考えばかりが頭に浮かぶ。
とうとう今日のスケジュールは終了。
マネージャーが皆に声をかけた。
MG「家に帰るか？それとも宿舎行くか？」
BTS「「宿舎！」」
MG「息ピッタリだなぁ！ さすが！ その調子で日本公演も成功させような！」
イヤイヤ…きっとその日本公演の成功は今夜決まると思うよ、マネージャー…
宿舎に向かうワゴン車の中もいつもならふざけ合う声で賑やかなのに今日は静かだ。
宿舎についても怖いくらいに黙々とシャワーを浴びたり夜食を作ったり、それぞれが、動いている。
そして自然とリビングに集まっていた。
僕たちのモチベーションを左右する報告はまだ無い…
この小説をお気に入り追加 (しおり)
登録すれば後で更新された順に見れます 130人がお気に入り
お気に入り作者に追加
違反報告 - ルール違反の作品はココから報告
作品は全て携帯でも見れます
同じような小説を簡単に作れます → 作成
この小説のブログパーツ
作者名：はは | 作成日時：2022年7月23日 14時
