非日常 ページ35
ホテルへの移動、私にも同じワゴン車に乗って欲しそうにするメンバーにナムさんが"危ないから"と止めた。
イジュンさんと一緒に皆さんより先にホテルへ向かう。
MG「ナムジュンはAさんを危険な目に合わせたくなくて僕に任せたんです。」
車内でナムさんの話をしてくれた。
本当は心配性で、ドジなところがあって、恥ずかしがり屋なんだけど"リーダー"だから皆の前では才能があって、自信のある、頼れる男でいようとしている。
私の知っている素のナムさんとステージで見たナムさん、そのものだった。
A「そうですね。両方のナムさん、知ってます。どっちのナムさんも魅力的ですよね！」
MG「今の言葉、ナムジュンに聞かせてやりたいなぁ、そしたら真っ赤な顔を両手で隠して下向くんだよ！エクボ出しながら！」
色々な話をしていると、アッという間にプレシャスホテルについた。
地下駐車場からホテルマンに案内されて特別な通路を通りスウィートフロア直結のエレベーターへ。
MG「Aさんのカードキーにルームナンバー書いてあります。まずはお部屋に行って少し休憩して下さい。遅くなりますが22時になったらダイニングで打ち上げをします。時間になったら迎えに行きますからお部屋でお待ちください。」
A「あの… 打ち上げに私が行くのは迷惑じゃないかと…」
MG「ダメですよ！そんなこと言ったら！だいたいこの日本公演自体Aさんがいなければなかった話しですから！ここまで来たら絶対参加です！」
イジュンさんの勢いに驚きながら頷くしかなかった。
エレベーターを降りて各自の部屋が並ぶ廊下を歩き私の部屋の前までイジュンさんに送ってもらった。
部屋へ入ると広さに驚きながら、テーブルの上に飾ってあるきれいな花に癒される。そしてまわりに置いてある７個の箱…
メッセージカードがあった。
〘BTSより感謝の気持ちを込めて〙
プレゼントらしい箱を1つずつ開けてみる。
ワンピース·バック·靴·ネックレス·ブレスレット·香水·ピアス
見たことのある高級ブランドのロゴに恐縮するが、皆で選んでくれている姿を想像してありがたくいただくことにする。
藤色のワンピースはリボンタイになっていてスカートの裾に花柄、袖先はレースになっている。
靴も足にピッタリで、テヒョンさんと靴のサイズの話をしたことを思い出した。
シャワーを浴びて、今夜の打ち上げに全部身に付けていこう。
私からのサプライズ返し！
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作者名：はは | 作成日時：2022年7月23日 14時
