日常 ページ13
―RM―
JIN「ナムジュニ、どうする？」
RM「電話してみよう。もしも、チケットがはずれていたら…僕たちのことを麻子さんにも伝えてもらって一緒に招待する事も提案してみよう。」
ジンヒョンに言われて、ずっと考えていた"麻子さんにも僕たちとAヌナの事を知ってもらう"という1つの方法を皆に提案する。
皆が頷いてくれて良かった。
ジンヒョンが倒れて救急搬送された、あの日の事はスクープされなかったのがキセキで、もし誰かの口から漏れれば間違いなく憶測でデタラメな話が飛び交うだろう。
僕たちは今までもそうだった。
目線ひとつ、表情ひとつで熱愛が噂される。
サプリメントを飲んでるだけで色々な病名がついた。
新しいスタッフが入ると、どういう人かわかるまではその人の前では"世間のイメージのBTS"の仮面をかぶった…
だから、会ったこともない麻子さんにも知らせるということはリスクでしかない。
皆の同意が絶対必要だと思ったんだ。
電話にでたAヌナの声に安心しつつ話をすすめる。
…もしかしたら、はずれておちこんでるのかなぁと…と言うヌナに麻子さんに僕たちとの事を伝えようとメンバー皆で勧めた。
A「それはできません。」
凛とした声だった…
RM「ぼくがびょういんで"だれにもいわないで"っていったからですよね。Aヌナのむすめさん、あさこさんならしんじられる。だからだいじょうぶ。」
A「ありがとう。たしかにあさこはわたしたちのことをしってもだれにもいわないとおもうし、みなさんにあえればよろこぶともおもう。」
RM「じゃあ、どうして？」
A「うれしいことやたのしかったことってだれかにきいてもらいたくなるでしょ？それをがまんさせるのもかわいそうだし…それに、あさこはアーミーのともだちがたくさんいるの。じぶんだけがみんなのあこがれのひとにであったりしてたらもうしわけないきもちでつらくなるとおもう。」
そうか…麻子さんのために言えないのか…理由を聞いて納得できた。
目の前の事だけでなく後々の事も考えて…これが母の愛かな。
RM「わかりました。まだちゅうせんけっかもわかってないのに…あたってるかもしれないのに、こんなはなしをしてすみませんでした。」
A「みなさんのきもちだけでうれしいです。ほんとうにありがとう。けっかがわかったらすぐにグループLINEにおくります！」
JH「愛だね…」
電話を切ると、なぜか涙ぐみながらホソクがつぶやいた。
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作者名：はは | 作成日時：2022年7月23日 14時
