only love

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ところがこれで終わりじゃないらしい…



『次！服！』



って言って容赦なく顎までしっかりヘルメットをツヤツヤの髪に乗っけられて。



向かった先はまーたオシャレな服屋。



【 I got the FLOW 】



だって。めちゃめちゃキラキラしてる。



先輩がズンズンと進んで行くからあたしもそれに合わせてついていく。
二つ入り口があって、先輩は左のドアを選んだ。



『よー、流星ー！』



普通にお客さん居るのに叫ぶって…
迷惑です先輩。



「濱ちゃん流星は右やろー！いつになったら覚えるん！」



…店員も同じやんけ！
叫ぶな叫ぶなお客さんが逃げちゃうよ。



『あれ。神ちゃんや、間違えた笑』


「もーほんま来る度に間違えてこのアホ紫」


『わーん俺散々な言われようや(名前.〜』


「…自業自得ですね」



先輩の表情が一瞬固まり、顔を覆ってうつ向いてしまった。笑
先輩ってこんな人だったかな。



「あ、初めまして神山智洋です。隣の藤井流星と一緒に経営してんねん」


「…Aです。あの、じゃあ別々のお店なんですか？」


神「んーん。二人ともやりたいテイストがちゃうかったから、右と左に分けたんよ。二つ合わせてI got the FLOW」


『俺をほっとくなよ！』


「「うるさい(です)」」



…先輩は右側に走り去って行きました。



神山さんに寄ると…確かにここは奇抜なのが多く、向こう側を見るとシックな感じで。
色々服見せてもらって、感心するばかり。



あたしは本当に何も知らなかったな…



神「俺がコーディネートしたいけど…今日はそっちじゃないみたいやから」



のんちゃんと同じくニコっと笑いまたおいでと言ってくれた。
続いてあたしも右側に急ぐ。



そっちじゃないってじゃあどっち？

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