†-25 ページ25
後ろからついてくる足音がさっきからやまない。
懲りない人。
冷たく言っても突き放しても、なぜあたしに付きまとうの?
まるで主人を見守る番犬のように。
「ストーカーで訴えますよ」
『…どうぞ?』
「はぁ……」
先輩は行く当てがないことを知ってる。
観察してるんだ、あたしを。
「いつになったらやめてくれますか」
『Aが帰るまで』
「あたしは変わるまで帰りません」
その時、バッバッと地面を蹴る音が近づいてきて。
気配はあたしのすぐ後ろで止まった。
「何ですかほんと…」
勢いよく振り返った。
振り返ったはずなんだけど、
なぜかあたしの視界は真っ暗で、あったかくて、いい匂い。
腰には腕が回って動けない。
『…俺が汚したる』
「はい?」
『だから知らん男とどっか行かんといて』
後頭部に手がいき、優しくポンポンと撫でられた。
そしてゆっくりあたしを離すといたずらっぽく笑って
『俺の家そこ』
って目の前を指した。
401人がお気に入り
この作品を見ている人にオススメ
「ジャニーズWEST」関連の作品
感想を書こう!(携帯番号など、個人情報等の書き込みを行った場合は法律により処罰の対象になります)
カジャリア(プロフ) - 流神loveさん» ありがとうございますm(_ _)m (2018年1月31日 16時) (レス) id: 7a9558f5e1 (このIDを非表示/違反報告)
流神love - すごいこの話好きで一気に読んじゃいました! (2018年1月31日 11時) (レス) id: 0a156e7b70 (このIDを非表示/違反報告)
名無し73964号(プロフ) - とても楽しく読めました! (2018年1月28日 23時) (レス) id: 6e0ecf505f (このIDを非表示/違反報告)
カジャリア(プロフ) - 名無し73964号さん» 何か…こんな感じになっちゃいました笑 謎の卵焼き← (2018年1月28日 19時) (レス) id: 7a9558f5e1 (このIDを非表示/違反報告)
名無し73964号(プロフ) - Another Storyやってくれてありがとうございます! (2018年1月27日 11時) (レス) id: 6e0ecf505f (このIDを非表示/違反報告)
作品は全て携帯でも見れます
同じような小説を簡単に作れます → 作成
この小説のブログパーツ
作者名:カジャリア | 作者ホームページ:http://uranai.nosv.org/u.php/hp/kajya1734
作成日時:2018年1月3日 16時