王道 / K.Takahira ページ41
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ああ、だめだだめだ、よくない。これはよくないパターンだ。
深夜、というか明け方4時過ぎ、突然目が覚めたと思ったら知らない天井が真上にあって、隣には好きな男が上裸で眠っていた。
待って待って、なにこれ。なにこの状況。
毎日お酒にだけは気をつけてたのに、何でよりにもよって好きな男と飲むときにやらかすかなぁ。私はいつもこうだ。大事なときに限って、こう。
ていうか私も下着姿でちゃんと服も着てないし。なんだこれ、マジで覚えてないんだけど。
窓の外はまだ真っ暗で、好きな男の寝息だけが聞こえる。本当に静か。
なんかもう、よくわかんないけど、好きな男の寝顔が見れる機会なんてなかなかないし、せっかくだから今のうちにちゃんと見とくか。とりあえず。
そんなキモい考えで重い身体を起こす。恋心とは恐ろしいもので、こんなちっぽけでキモい考えですら十分な原動力になってしまう。ベッドを揺らさないように気をつけながら、キモい私は少しずつそいつに近づいていく。もうちょっとでお顔を拝見できそう。
ほとんどそいつに覆いかぶさったそのとき、何が起こったのかわからないけど私の背中は固めのマットレスとくっついていて、目の前には好きな顔、その向こうには天井が見えた。あぁ、押し倒されたのか、と理解したのとちょうど同じ頃、そいつが口を開いた。
「起きたの」
『…そっちこそ』
「覚えてない？昨日のこと」
『はっきりとは、覚えてない』
「うわ残念。もったいないよ、あんなよかったのに」
『あの、何でこんなことになってんの』
「え、なんか、Aが俺の上まで来たから逆に俺が上にいっちゃおー、みたいな？」
『いや、ほんとに“今”のことじゃなくて、何で2人でこんなとこにいんの？どういう状況？』
「Aが行きたいって言ったんだけど」
『え？そうなの？』
「いやー、どうだったかなあ」
『ちょっとマジで、ほんとのこと教えてよ』
「えーどうしよっかなあ」
『いきさつによってだいぶ印象変わってくるから、これ』
「なんでもいいじゃん、楽しかったし」
『よくは、ないでしょ。同期とホテルは』
こんな意味のわからない状況なのに、やけに飄々としている�眸耄匹吠△�立つ。
正直、こういうことは今までにもあった。朝起きたら隣で上裸男が寝てる、っていうビッグサプライズ。
でもそれは、他の誰かとの話。こいつじゃない。
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ぐり - 初めまして！雰囲気が好きですべて一気読みさせてもらいました🥹マユリカ阪本さんのお話読みたいです。時間がありましたらぜひお願いします(^^)v (5月11日 13時) (
レス) id: 0e2050f731 (このIDを非表示/違反報告)
とこ(プロフ) - いつもにやにやしながら読ませて頂いてます！ リクエストなのですが、ヤーレンズの出井さんのお話お願いできませんでしょうか？？哀さんのペースで大丈夫なのでよろしくお願い致します！ (2023年4月22日 22時) (レス) id: 6bae7fb429 (このIDを非表示/違反報告)
まゆゆん - 哀さん» こちらこそありがとうございました！素敵なお話でした✨ (2023年4月9日 11時) (レス) @page42 id: 4336aaf71d (このIDを非表示/違反報告)
哀(プロフ) - まゆゆんさん» リクエストをいただいていた多田さんのお話を公開しました。コメントを読み違えてしまい、彼女設定ではありません。申し訳ございません🙇🏻♂️リクエストありがとうございました！ (2023年4月9日 9時) (レス) id: 8ce96fbb9e (このIDを非表示/違反報告)
P-398(プロフ) - リクエストです！D.Shibaさんの恋人だった主人公が事故で亡くなってしまう話を（死ネタ不可でなければ）お願いします！ (2023年3月17日 17時) (レス) id: 2cc94b219c (このIDを非表示/違反報告)
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作者名：哀 | 作成日時：2022年5月5日 10時
