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二人の服装はスマートカジュアルで悠は薄い灰色と黒を合わせたスタイル。ウィルは紺と白を合わせたスタイルで凄く似合っている。
「それ、似合ってんな。」
「え？」
今、悠が私を褒めた？聞き間違いかな？
「オレたちの為にオシャレしてくれた？スゴくカワイイ」
聞き間違いじゃなかった。
ウィルが褒めてくれるのは分かるけど、悠まで褒めてくれるとは思ってなかった。
これはウィルの影響なのかな？
近い人から言われ慣れてない言葉だから照れくさい。
けど、嬉しい気持ちの方が勝ってて顔が緩むのが抑えられない。
「えっと…、ありがと！二人もかっこいいよ。」
「こんな時くらいはカッコよくねぇとだろ。ほら、行くぞ。」
そう言った悠が私の腰に腕を回してきたから驚いた。
「きゃっ！え！？な、なにっ？？」
そもそも兄妹でこんなにくっつく必要ないだろう。
それも恋人の目の前で！え？私の兄は悪趣味なの？
仲は悪くないと思ってるけど、この距離は無いでしょ！そう思って身を捩って離れた。
「なんだよ」
「え？なんだよはこっちのセリフなんだけど…？」
不機嫌な声で抗議されてしまった。
え？私が悪いの？
意味が分からなくて困惑しているとこのやり取りを見ていたウィルが扉の方へ向かいながら悠の行動の意味を教えてくれた。
「悠はキミをエスコートしようとしてるんだよ。」
「え？あ…、そういう事。」
「なんだと思ったんだ、お前は。」
「いや…恋人の前で妹とはいえ女の腰を抱くなんてバカな事してどうしたのかなぁって…」
まさか悠にエスコートされる日が来るとは思ってなくて正直に言えばバカはお前だろと小突かれてしまった。
「ごめんごめん。それじゃ、お願いしまーす！」
呆れた様子の悠に謝罪すると同時に近づけば再度腰に腕を回され、それを合図に歩き出した。
既に扉の前で待機していたウィルが扉を開けてくれてたので、二人にエスコートされる様にして店内へと足を踏み入れた。
店内に入って各々コートやジャケットを脱いでクロークへ預け、店員さんに予約名を告げると席へと案内をしてくれた。
案内された席に着けばあっという間に時間は過ぎていった。
美味しいワインと料理、デザート。それに二人の馴れ初めや惚気話も面白かった。
お互いがお互いを大事に想う姿に羨ましいなぁって心底思った。
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蓮月(プロフ) - 欅夏希さん» ありがとうございます！早めに完結出来るよう更新していきますので、最後まで楽しんでくださいね！ (2020年3月29日 2時) (
レス) id: ac253ad62c (このIDを非表示/違反報告)
欅夏希 - これからの展開が楽しみです！楽しみに待っています！ (2020年3月26日 23時) (レス) id: 94cd216a66 (このIDを非表示/違反報告)
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作者名：蓮月 | 作成日時：2019年12月30日 2時
