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モニターに映った姿だけ確認して玄関の扉を開けた。
「どうぞー」
「お前な…ちゃんと確認してから開けろよ。」
玄関に入って靴を脱ぎながら言う御幸の言葉に首を傾げる。
「確認ならモニターでしたわよ。」
「それじゃ、せめて応答してから開けてくれ。怪しいやつだったらどうすんだよ。」
「知らない人にまでそうしないから大丈夫よ。」
玄関の鍵を閉めリビングへと進んでいけば御幸から上着を預かりハンガーへかける。
「コーヒー淹れるから座ってて。」
「あぁ。」
二人分のカップを取り出来立ての珈琲を注ぐ。
御幸はブラック。私は苦いのが苦手だからミルクと蜂蜜で自分好みのハニーラテ。
「お待たせ。」
「サンキュ。」
ソファーの前にあるテーブルに二人分のカップを置いて私はソファーに背を預けるように床に座った。
「…？紅茶じゃないの珍しいな。」
ソファーに座ってる御幸からは見えたのだろう。
普段紅茶を好んで飲む私が珈琲を飲んでるのが不思議だったようだ。
「あ、これ？珈琲の豆がまだまだあって消化しなきゃだから最近は飲みやすいようにハニーラテにしてるの。」
両膝を抱えるようにして座りカップを手に取ると火傷しないようにフーと冷ましながら少しずつ飲めば、程よい甘さにホッとした。
「そっか。」
「うん。」
どう話を切り出したらいいのか分からず無言が続いた。
「……さっき倉持との飯の時に聞いた。結構前から知ってたんだってな……っごめん！！」
「…一也だけが悪いわけじゃない。私にも原因があったでしょ？ね、理由聞いてもいい？」
切り出そうとした矢先の御幸の謝罪に許す許さないという感情の前に素直な疑問だけが出てきた。
浮気される方にも原因はあるのだろうと思うが、なぜ話もなく浮気に繋がったのかが不思議だった。
「原因っていうか……俺、お前に嫌われたんだと思ってたんだよ…」
「えっ！？なんでっ！！そんな事一度もないんだけど…なんでそう思ったの？」
私の悪い所が挙げられると思ってたのにまさかの理由に頭がついていかない。
手にしてたカップをテーブルに置いて背を預けてたソファーから離れ向き合うように体制を変える。
御幸を嫌うような態度を取った記憶はないけど、嫌われたって思ってたのだとしたらずっと傷つけてたことにもなる。
過去の私、一体なにをしたの…。
どこでどうすれ違ってたのか聞き逃さないようにジッと見上げながら次の言葉を待った。
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蓮月(プロフ) - 欅夏希さん» ありがとうございます！早めに完結出来るよう更新していきますので、最後まで楽しんでくださいね！ (2020年3月29日 2時) (
レス) id: ac253ad62c (このIDを非表示/違反報告)
欅夏希 - これからの展開が楽しみです！楽しみに待っています！ (2020年3月26日 23時) (レス) id: 94cd216a66 (このIDを非表示/違反報告)
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作者名：蓮月 | 作成日時：2019年12月30日 2時
