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ずっと連絡を絶ってた御幸が目の前にいる事に驚いて一瞬言葉が詰まるも、1度名前を呼べば続く言葉はサラッと出せた。
「……っ、かず、や?なんで此処に?」
「さっきまで倉持と飯食ってたんだよ。何回も連絡したけど無視した挙句、他の男と飯か?随分親しそうだけど、誰?」
今まで何度だって喧嘩をした事があるけど、こんなに余裕のない表情をする御幸を見た事がない。
「えっ?えっと、……」
二人の了承なしに兄の恋人だと紹介は出来ない。
知り合い、友達?どっちが正解なんだろう。
「今、彼女と一緒に住んでるんだ。」
「は?」
私がどう答えようか悩んでる間にウィルが告げた言葉に御幸から怒りを滲ませた低い声が出た。
「ちょっ、ウィル!」
慌ててウィルの方へ顔を向けると悪びれた様子も無く事実を告げましたとばかりの顔をしている。
「恋人と別れたと言った日から一緒に住んでる。ホントの事だろ?」
「それは…」
いくら本当の事だとしても言い方というものがある。
これじゃ、ウィルと私が付き合ってると誤解されてもおかしくない。
全くの嘘ではないので否定も出来ない私の言葉に御幸が掴んでいた腕を引くから一歩ウィルと距離を取るような形になった。
『それに、キミがどんな気持ちだったか思い知った方がいい。』
急に英語で話し始めたウィルの言葉に驚きながらも同じ様に英語で返した。
『ウィル…私は彼に思い知らせたいわけじゃないよ。』
いきなり始まった英語での会話に背後から驚いたような雰囲気が伝わってきた。
大学で英語を専攻していた事は知っていたはずだけど、実際に御幸の前で英語を話した事がなかったから仕方ないのかも。
『彼はまだキミが好きみたいだよ。今こうやって話てる間も凄い睨まれてる。』
『睨んでる…?それは、彼に伝わらないように英語で話してるからじゃないかな?』
『オレにはそうは見えないよ。これで少しはキミと同じ気持ちを味わっただろ。』
私の後ろの御幸の表情を楽しそうに告げるウィルはいい性格をしてると思う。
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蓮月(プロフ) - 欅夏希さん» ありがとうございます!早めに完結出来るよう更新していきますので、最後まで楽しんでくださいね! (2020年3月29日 2時) (レス) id: ac253ad62c (このIDを非表示/違反報告)
欅夏希 - これからの展開が楽しみです!楽しみに待っています! (2020年3月26日 23時) (レス) id: 94cd216a66 (このIDを非表示/違反報告)
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作者名:蓮月 | 作成日時:2019年12月30日 2時