赤いあほの人と緑の狸さんの話

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俺が黙っていると

坂田は怒鳴った。


坂「ふざけんな！僕が、うらさん抜きで幸せになれると思ってんの？
僕がどんだけうらさんが好きか、わかってんの！？
自分が身を引けば、それで完結？んなわけないやん！
自覚しろ！僕は、世界で1番！！浦田わたるを愛してるんよ！！！
もっと自覚して！僕は、浦田わたる抜きの未来なんていらへん！！
自惚れろや！僕にはうらさんしかおらんって！！
僕の全てが浦田わたるで埋まってると、もっとちゃんと自覚しろ！！」



珍しいな･･･、坂田がマジでキレるなんて･･･。

もしかしたら、初めて見た、かも･･･。




う「･･･なんで･･･、そんなに･･･、俺は、･･･坂田を幸せにできないよ･･･」


坂「うらさんの存在自体が、僕の幸せだって、わからへんの！」


俺は、堪えきれずに

坂田に背を向けた。


う「俺じゃダメなんだって･･･。坂田のことが、大好きで、大切だからこそ俺がそばにいちゃダメなんだよ･･･。なぁ、わかってよ･･･。」



大人げなく、泣きながら。



すると坂田は、俺を背中から抱きしめた。


さっきまでの怒鳴り声が嘘のように

優しく･･･、静かな声で


坂「･･･離れたくないよ、うらさん。･･･僕を捨てないで･･･？」

そう言った。

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