お に い ち ゃ ん。【鬼滅の刃】

夜遅くに帰ってみた。 ページ10

夜遅くに家に帰ってみた。
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竈門炭治郎

「心配したんだぞ…！」

泣きながら抱き締めて、「心配した」と何回も言われる。めちゃくちゃ罪悪感に押し潰されそうになる。「ただいま、お兄ちゃん」と言うと頭を撫でてくれた。夜遅くに帰ってきたのは事情があると思われていて、深く追及してこない気遣いが物凄くイケメン…大人の対応だ。

(鬼に襲われてなくて良かった…)



我妻善逸

「もう二度と帰っで来ないのがど思っだよぅ…！！」

鼻水と涙を垂らしながらガラガラ声で抱き着いてくる。……きったねぇな。鼻水拭けよ鼻水を！どっちが年上か分からなくなるけど、心配してくれてありがとう。早く鼻水拭いてね？空の上にある国に連れて行ってあげるから。

(あれ、何か笑顔黒くね？)



嘴平伊之助

「…何してたんだよ」

ちょっと怒りを含んだ低い声でそう言われる。兄の目には不安、怒り、恐怖が混じっていた。私まで居なくなると思ったのかな。ごめんね、お兄ちゃん。

(もう、何も失いたくねぇんだよ)



冨岡義勇

「…お帰り」

無表情な顔で言われる。目元は少し赤くなってて、泣いてくれたのかな？とか思う。「ただいま！」と元気よく言うと、優しく微笑んでくれた。私は居なくならないよ。

(錆兎の様に、鬼に殺される最後なんかにさせたくない)



錆兎

「…遅かったな」

低い声でそう言われる。少しだけ…いや、もう完全に怒りのオーラに包まれている兄は、真剣な表情をしている。あ、これは説教コースか拳骨コースだな。

(外出禁止にさせるか…？)

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