泣き虫少女の鬼遣2【約束のネバーランド】

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『銃があるって聞いたわ。何処にあるか知ってる？』




レウウィスと会ったその日の夜、さっそくリナとカイラに聞いてみた



二人は質問の内容に驚き、顔を見合わせた



「どうする？」というこそこそとした声が聞こえる



もしもリナとカイラに教えてもらえなかったら、自分で探しに行くつもりだった



私に教えるか迷ってるのかな




「いいけど...」


「でも、誰から聞いたの？」


『えっとー...この村にいる子達が話しているところを聞いたの！』




鬼、敵から聞いたなんて言えるはずもなかった




「そっか。じゃあ明日案内するよ」


『ありがとう』


「でも、どうして武器なんて持とうと思ったの？まさか戦う気？」




リナが真剣な面持ちで聞いてきた



その通りだと言いたいけれど、あの鬼相手には流石に勝機がないと思う




『自分で自分の身を守るくらいはした方がいいかなって』




力こぶを見せるポーズをしたが、力の弱い私は貧弱な腕を見せることしかできなかった



確か銃って重いんじゃなかったっけ...



銃を持ちながらでもちゃんと動けるか心配になってきた




「確かにそうだけど...Aなら足も速いし、頭を使えば逃げ切れると思うよ」


「僕とリナはそうしてきた。銃を使うにしても当たらないと意味が無いし」


『だから練習するの！此処に武器、銃が前から支給されているのなら、銃の扱いに慣れている人がいたって可笑しくないわ』


「その人に教えてもらうってこと？」




カイラの言葉にこくりと頷く



狩りが終わった後に救護の人がいた



そして食事の時間になると食事を配ってくれる人がいる



係性であるのなら、他にも係があると思う



救護の人がしていた手当ては慣れた手つきをしていた



きっと長い間この狩り庭にいる人だ



そうなると他の係についている人達もそうだと考えられる



その中になら銃の扱いに慣れている人がいても可笑しくないと思った




「でも、宛てはあるの？」


『うん、一応ね。明日行ってみる』




的外れかもしれないけど、明日あたってみよう＿＿＿＿

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