泣き虫少女の鬼遣2【約束のネバーランド】

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Aside



ージャアアンジャアアンー



ｯ！



またこの音楽！？




「大丈夫、終了の音楽だよ」


『終わったの？』


「うん。じゃあ村に戻ろう？きっと皆も集まってきてる」




皆...リナとカイラ以外にも人間がいるってことだよね



他の皆もGVから此処に？



ここは出荷先なのかな..でもレイは殺されるって言ってた



狩り庭だから、生きたまま出荷している？



ピーターは私に存分に苦しんで死ぬんだと言っていた



それなら私があの部屋で殺されず、苦しんで死ぬようにこの狩り庭に出荷したなら繋がる...



俯きながら考え事をしていたため、前で止まったリナにぶつかる


はっとして前を見た




『わっごめんリナ』


「大丈夫！それよりほら、着いたよ！」


『人がいっぱい...』




たくさんの人間がいた


皆暗い顔をして、けが人もいる




「けが人はこっちへ！！」


「手当てするぞ！」




呼びかけをしている二人の男子が持っている救急箱、机に並べられた瓶に目が行く



何で薬が？



まだ分からない事だらけ...




「家の中に入ろう」


「そうだね、そこで話そう。ね？A」


『私も？』




当たり前！とリナに言われてぐいぐいと背中を押される


最初に腕を掴まれた時も、人に触れられたのは久しぶりだと思った


なんだかリナはエマに似ている


リナの手から伝わる熱は、とても温かかった




ーーー




『じゃあ二人は一緒に此処に来たんじゃないのね』


「私が来たときにはカイラはもういたよ！」


「僕は今から三ヵ月前。リナは二ヵ月前に来たんだ」




一ヵ月違いで同じGVから来たのに、二人は此処で会うまで面識が無かったって言ってる...



GV農園が複数あるっていうこと？



それならGFも複数存在することになる



ううん...レイなら分かるのかな...




「涙目！？」


「大丈夫？」


『へ？..あはは、少し家族を思い出しただけだよ』



涙が流れそうなのに言われてから気づいた



天井を仰いで涙をこらえる




「家族かぁ...私も皆に会いたいよ」


「僕も」




二人は苦笑していた



私だけじゃないんだ



リナやカイラ、全食用子が辛い思いをしている



そう思うと胸が締め付けられた




『そうだ、二人の出会いを聞かせて？』


「僕らの？」


「いいよ！私が話す！」





リナは、カイラはヒーローだと言って嬉しそうに語り始めた＿＿＿＿

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