049 無くしもの ページ13
「話しは終わりかな」
そう言って現れたのはレウウィスだった
『ッ!!』
レウウィス!?
レウウィスを認識した瞬間逃げ道の方へ全力で走る
なんで、なんでこんな...!
「何でこんなに早いの!?鳴ってからそう時間は経ってないよ!?」
「取りあえず今は逃げ切るんだ!」
『こっち!』
後方を確認したところレウウィスの姿は無く、追ってきている様子もなかった
息を切らして茂みの後ろに隠れる
どうする...どうすれば鬼を欺き、生き延びることができる!?
「A、どんどん息が荒くなってる。落ち着いて」
『!...うん』
深呼吸をして、考え始める
鬼を欺き、私達が無事生き延びる方法
今は戦おうなんて思わない方が良いわ
まずは
『まずは風下へ行こう』
私の言葉に二人は頷く
周囲を警戒しながら、風下へ走っていた
警戒していたはずだった
「ダメだ!!!リナ!!!」
「!?」
『カイラ、どうし___え』
振り返ると同時にカイラのお腹に鋭いものが刺さる
思わず武器の銃を落としてしまうほどに、衝撃が体を走った
カイラの背後には...レウウィスが立っていた
カイラに突き飛ばされたのか、リナが私の足元で倒れている
上から降って...てことは木を移動手段に...?
それよりも、カ、カイラが!!!
「い、嫌だ、カイラ!!!」
『!リナ、そっちは!!』
リナに伸ばした手は届かず、フードを掠った
リナがカイラ達のいる方向へ走る
カイラは瞳に私とリナを映し、ぎこちない笑顔を作った
その瞬間、今度はカイラの胸にレウウィスはその指を刺した
「いやあああああああああ!!!」
リナの叫び声が聞こえる
...ああ、私のせいだ
私のせいで、カイラは...
暗くて深い穴に突き落とされたように、周りが一瞬真っ暗になった
上からかかるレウウィスの言葉で我にかえる
『私の...私のせいで...』
「君は泣かないのかね?」
...何を言っているの
『...よく、貴方がそんなことを言えるわね』
落とした銃を拾い、レウウィスに向ける
かろうじて出た震えた声が、言葉を紡ぐごとに勢いを増した
『どうして!どうして貴方達はこうやって人を悪戯に殺すことができるの!?』
「それは人間が存在するからさ。私達の食料でしかないんだよ」
「それと...まあこれは私の意見だが、私は戦いたいのだ。
昔のあの戦争のように」_____
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エマ - 続きが読みたいです!!楽しみに待ってます! (2020年8月14日 21時) (レス) id: 5f014d6a1f (このIDを非表示/違反報告)
ネギトロ81194 - あーーーーー続きが気になる!更新されていると、「うぉっしゃーーーーーーーーーー」ってなります! 更新頑張って下さい! (2019年9月6日 21時) (レス) id: b7165f1f20 (このIDを非表示/違反報告)
*くろイッチー*(プロフ) - 亮さん» 本当ですか!とても嬉しい言葉です(*^-^*)これからもドキドキさせられるよう頑張ります! (2019年4月24日 22時) (レス) id: 2e229ee29b (このIDを非表示/違反報告)
亮(プロフ) - 鬼遣が更新されるとドキドキわくわくが止まりません!!о(*゚∀゚*)о (2019年4月1日 21時) (レス) id: 484601c75e (このIDを非表示/違反報告)
*くろイッチー*(プロフ) - ウォルさん» ありがとう御座います!! (2019年3月21日 23時) (レス) id: 2e229ee29b (このIDを非表示/違反報告)
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作者名:*くろイッチー* | 作成日時:2019年3月11日 18時