▼第一章 五歳児殿様と桃鬼様 ページ4
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「お魚銜えたサ○エさん追いかけて〜、裸足で駆けてく陽気なドラ猫〜」
「……桃姫、それはちょっと怖い」
「え？」
長旅もそろそろ終わるらしいけど、ただ馬に乗ってるだけというのはとても暇だ。
だからちょっと歌でも歌ってみたら、後ろからブーイング。
何かおかしいかしら？
「そろそろ着きますよ」
少し行った先に木の柱に囲われた城が見え、見張り番が居るのが見えた。
舘様が白馬に乗ったまま「帰った！」と良く通る声を張り上げれば、見張り番はスーッと道をあけてくれる。
中へ入ると賑やかな城下町が広がっていて、白馬が珍しいのか舘様の人気さゆえかとても視線を浴びて恥ずかしい。
カッポカッポと蹄のリズムに乗っていれば、グイッと手網を引いて止まった。
「着きましたよ」
先に舘様が降り続いて降りようとすればまたもや手を出されて、遠慮なくその手に支えてもらいながら白馬を降りた。
「お馬さんありがとう」
長旅の間ずっと二人を運んでくれてお疲れさまでした、と逞しい首を撫でてると遠くの方からドドドドと砂煙を立てながら近づいてくる人影が見えた。
え、轢かれる？
「お、おおおお前が桃姫かっ！？」
「ええっ、まあ一応そうらしいです」
目の前でビシッと止まった男の勢いに思わず仰け反る。
今、グキっていった。絶対いった。
「城で待っててくださいと言ったでしょうに」
お供も付けず一人で出てくるなと舘様が怒ってると言うことは、まさかこの方がお殿様？
「いやだって、結構待ったんだよ！ 待って待ってやっとっ……はあ、はあ」
いや体力ないな。
息を整え終わったお殿様は、ようやく背筋を正して私を見下ろした。
こうして見るととても整った顔をしていて、わあモテるだろうなって。
「桃姫、心待ちにしておったぞ」
「それはどうも？」
「うん、本当に美しい。桃姫が俺の嫁になると言うなら文句はないわ」
「……………ん？」
んんんんん？
ぐるん、と舘様を振り返ったら、舘様はコホンと咳払いして何処か遠くを見ていた。
「さあ、輝(だいや)よ。汚れを取りに行こうか」
「ちょっと待て！なんかおかしいですよね？」
「さあ？ なんのことやら？」
惚けようって魂胆か！
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ゆきんこ(プロフ) - 佐久間推しさん» コメントありがとうございます！一気に読んでもらえて光栄です。続きもそろそろ終盤ですのでどうぞ楽しんでください(^^) (2020年11月22日 23時) (
レス) id: 0a7632b1c0 (このIDを非表示/違反報告)
ゆきんこ(プロフ) - 佐久間推しさん» コメントありがとうございます！一気に読んでもらえて光栄です。続きもそろそろ終盤ですのでどうぞ楽しんでください(^^) (2020年11月22日 23時) (レス) id: 0a7632b1c0 (このIDを非表示/違反報告)
佐久間推し - お話が面白くて一気に読み進めてしまいました〜！！続きも楽しみです！ (2020年11月21日 8時) (レス) id: b5372a6ba4 (このIDを非表示/違反報告)
☆ゆきんこ☆(プロフ) - しーさん» ありがとうございます！！お話書かれてるんですね！？よし見に行かねば！！ いえいえ彼への愛があれば素晴らしい作品のはずです！一緒に楽しんで書きましょうね(^^) (2020年11月4日 9時) (レス) id: d7a99168d6 (このIDを非表示/違反報告)
☆ゆきんこ☆(プロフ) - しーさん» 鬼佐久間さんに是非惚れてください（笑）食べられて良いなんて言っちゃったら、今夜辺りに来ますよ？（笑）まだドキドキシーンがあると思いますが楽しんでほしいです！ありがとうございました！ (2020年11月4日 9時) (レス) id: d7a99168d6 (このIDを非表示/違反報告)
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作者名：ゆきんこ
| 作成日時：2020年10月24日 1時
