鬼妻 ページ3
零薇は、手に持った花を持って鳴女に近づく。
鳴女「…え」
零薇『ほら、こうするととっても綺麗!』
黒い髪の右側に、花をさすと少女はパッと明るくした。
零薇『やっぱり鳴女は綺麗だよ!うん!"無惨"にも教えよ!』
鳴女「えぇぇ!」
突発的な発言をする零薇に、鳴女が声をあげたその時……
?「私ならここにいるぞ」
鳴女「無惨様!?」
声のした方に振り向くと、洋装の男性・"鬼無辻無惨"が立っている。
零薇『無惨!見てみて!鳴女綺麗でしょ!』
笑顔で元気よく言う零薇の言葉に、無惨は鳴女を見た。
鬼無辻「嗚呼、綺麗だな」
鳴女「そんな!お褒めの言葉感謝します!」
鳴女は感極まったように頭を下げ、零薇は嬉しそうに笑う。
零薇『あ、そうだ。無惨、私ちょっと出掛けてくるよ?』
鬼無辻「?!どうゆうことだ?!」
一気に顔色を変えた無惨に、零薇は素っ気なく答える。
零薇『そろそろだけど、猗窩座辺りがやらかすと思うからね』
ニッコリと笑って言うその姿に、鳴女と無惨は凍りついた。
零薇『ここ最近も人様に迷惑かけて。クソが、捌いたらぁ』←
手をポキポキと鳴らしながら、零薇は青筋を立てる。
零薇『鳴女、猗窩座のところまで飛ばしてくれない?』
鳴女「は、はい!」
べべん、と慌てて琵琶を鳴らすと、すぐに零薇の姿は消えた。
無惨「…相変わらずだが、私の妻は怖い」←
鳴女「……そうですね」←
残された二人は、ちょっと張り詰めていた空気を解いて笑い合う。
ーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーー
その頃の猗窩座はと言うと……
零薇『あ〜か〜ざ〜!』
猗窩座「零薇様?!」
突然の零薇の登場に、驚いていまが戦闘中であることを忘れ近寄った。
猗窩座「零薇様!何故ここに!危のうございます!」
焦った様子で言う猗窩座に、零薇は終始笑顔で聞いている。
零薇『それより、猗窩座。また人様にご迷惑かけてないだろうね?』
猗窩座「っ、そ、それは!」
あからさまに顔を青白くした猗窩座に、零薇は肩越しに後ろ方を見た。
零薇『?!血を出している人がいるじゃない!』
地面に座り込んでこちらを見ている特徴的な頭の男性が、目から血を流している。
零薇『大丈夫ですか?!』
?「あ、嗚呼。問題ない」
突然現れた零薇に、驚きを隠せないで答えた男性に、零薇は怒った。
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狂狐(プロフ) - 作者さーーん!このお話大好きです!更新待ってます!本当に大好きです! (2019年10月15日 8時) (レス) id: 8ba41bb7e5 (このIDを非表示/違反報告)
あやちゃん(プロフ) - 面白い!!というか零薇さん凄い(´゚д゚`) (2019年10月6日 20時) (レス) id: 7b0fae4b3b (このIDを非表示/違反報告)
ミイラ - とっっっても面白いです!これからも更新頑張ってください!! (2019年8月4日 3時) (レス) id: ebe81390c4 (このIDを非表示/違反報告)
純(プロフ) - 面白かったです!更新頑張ってください。 (2019年7月23日 7時) (レス) id: 9f70754803 (このIDを非表示/違反報告)
秋が生きやすい - 話数を入れる事は可能? (2019年7月17日 1時) (レス) id: 1a136e5fb0 (このIDを非表示/違反報告)
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