G 49 ページ1
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『(私って面長でシュッとしたきつめな顔…?)』
「なにしてんの?」
遠くの地で頑張っている彼が、球団誌の表紙になった。
朝仕事に来る前に本屋さんに寄って早速ドームで熟読。
「あ、慎吾やん。」
『ちょっと、!』
「うわ、卓さんこれ見て。」
私なんかよりもはるかに背の高い遥輝からは奪い返せるわけもなく、おまけに私が何をしていたのかまで、たぶんバレた。
よりによってこの2人に。
「面長のシュッとしたきつめ顔、やって。」
「へぇ。」
「で、お前は自分の顔を鏡で確認してたん?」
『そ、そんなんじゃない…し……。』
絶対におもしろがっている。もはや遥輝なんかお腹かかえて笑ってるし、卓さんもニヤニヤしてる。
「心配せんでも慎吾はAのこと大好きやから。」
「お前に悪い虫つかんよう毎日お願いされるこっちの身にもなれよ。」
『え、』
離れて不安なんは慎吾もやろ、なんて卓さんが言うから、
「あ〜、卓さんがA泣かした〜!」
「は!?ちょ、なんで泣くと!?」
『〜〜〜〜〜っ、』
今日はこっちはデーゲーム。帰ったら慎吾の試合を見よう。
遠くの地で頑張る君へ、この気持ちが届きますように。
(G49「(遥輝さんからLINEや。)」)
(F7「(画像)月刊ジャイアンツ持って笑顔のA」)
(G49「うわ、うわうわうわ!」)
(G6「いつも朝から声デカいねん。」)
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作者名:oniononion | 作成日時:2017年6月16日 22時