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・・ ページ12
その晩、夢を見た。
今ではない、レトロな町の雰囲気。
私が知っている町より田んぼも多く、森が広かった。
私は山を登った所の、町を一望できる広場に居た。
隣にも誰かが居る。
私より背が高いのだから男だと思う。
顔は良く見えない。
男は着流しで、私の横に佇んでいる。
私は何故か泣いていた。
喉が引きつき、涙が次から次へ溢れた。
「人間とは、儚いものだ」
低い、落ち着いていてそれで悲しげな声が響く。
私と男は町を見下ろし、涙を流した。
男も泣いているのかもしれない。
空は曇天で、小さい雪の粒が落ち始めていた。
私の胸は苦しくなり、もちでも詰まらせてしまったかのようだった。
嗚咽が止まらない。
凄く悲しくて、張り裂けてしまいそうだった。
悲しい。けれど、嫌な感じがしない。
不思議だ。この男は誰だろう。
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かん(プロフ) - 投稿されるの楽しみに待ってます\^^/ (2015年11月23日 11時) (レス) id: 77ee2827c2 (このIDを非表示/違反報告)
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作者名:山田 | 作成日時:2015年10月6日 2時