検索窓
今日:15 hit、昨日:25 hit、合計:144,070 hit

story.43 ページ47

Aside








言おうと思ったんだ





エンマ君に次会ったら、必ず






私はエンマ君の背中を追っていると、彼が止まったところで私も止まる




周りを見ると、そこは一面のお花畑だった





綺麗……!





私はそのあまりに美しい景色に目を奪われる






あ、いけないいけない…忘れるところだった






言わなきゃ、私の思いを!




そしてエンマ君に聞かなくちゃ!真実を…








私は意を決して、彼に声をかける






A「教えてほしいの!本当のことを。この間言っていたことは嘘でしょ?

私が記憶を失う前…私達、本当は友達じゃなかったんでしょ?」




するとエンマはため息をつくと





エンマ「お見通しなんだな。勘がいいのは変わらない、か…。」





そう彼は私に背を向けたまま答えた






A「やっぱり嘘だったのね。どうして…。」





エンマ「騙すつもりはなかったんだ。だが、記憶を失っているお前に本当のことを言ったら、

混乱させてしまうと思ったから、嘘をついた。」






A「混乱なんてしないわ!エンマ君の言うことは信じられる!気が、するの…。」








彼の言うことが間違っているはずがない




理由もないのにそんな根拠があった






そしてエンマ君は振り向くと、彼は苦しそうな顔をして私を優しく抱きしめた








A「えん…ま君?」




私は彼の名を呼ぶ





すると彼は今にも消え入りそうな声でこう言うのだ







エンマ「悪い…しばらくこのままにさせてくれ。」





ぎゅうッと彼は抱きしめる力をさらに強くする




辛そうな声…



貴方は何をそんなに苦しんでいるの?





私がエンマ君を苦しめているの?




分からないけど、





でも、こんなエンマ君の姿見たくない




私はどうしたらいいんだろう




記憶を失わなければ、こんな時何をすればいいのか少しは分かったかもしれない




今思えば私、エンマ君のこと何も知らない




当たり前だ、だから何も出来るはずがない






今私に出来ることは、ただそんな彼を抱きしめることだけだ




お願い、そんなに苦しまないで




じゃないと私も苦しくなる

story.44→←story.42



目次へ作品を作る感想を書く
他の作品を探す

おもしろ度を投票
( ← 頑張って!面白い!→ )

点数: 9.7/10 (66 票)

この小説をお気に入り追加 (しおり) 登録すれば後で更新された順に見れます
111人がお気に入り
違反報告 - ルール違反の作品はココから報告

感想を書こう!(携帯番号など、個人情報等の書き込みを行った場合は法律により処罰の対象になります)

ニックネーム: 感想:  ログイン

桜柚季(プロフ) - killerハリケーンさん» 全然そんなことないですよ!そうだったんですね。 (2019年7月31日 14時) (レス) id: ae92252d70 (このIDを非表示/違反報告)
killerハリケーン(プロフ) - 桜柚季さん» 返事が遅くなりました。シャドウサイドのDVD欲しくて探しているんだけど、全然見つからなくて(--;) (2019年7月28日 18時) (レス) id: 07ace89041 (このIDを非表示/違反報告)
桜柚季 - killerハリケーンさん» 賛成です!そうしましょう! (2019年7月28日 12時) (レス) id: ae92252d70 (このIDを非表示/違反報告)
killerハリケーン(プロフ) - あ!ここではなくボードに書きませんか?私のプロフのところに押してもらって、ボードって書いてあるのでそこで話し合いませんか? (2019年7月28日 10時) (レス) id: 07ace89041 (このIDを非表示/違反報告)
killerハリケーン(プロフ) - 桜柚季さん» ですよね。 (2019年7月28日 10時) (レス) id: 07ace89041 (このIDを非表示/違反報告)

作品は全て携帯でも見れます
同じような小説を簡単に作れます → 作成
この小説のブログパーツ

作者名:桜柚季 | 作成日時:2019年4月9日 22時

パスワード: (注) 他の人が作った物への荒らし行為は犯罪です。
発覚した場合、即刻通報します。