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story.42 ページ46

ナツメside






アキ「って、え…エンマ大王様!?」




突然現れたエンマ様にみんな驚いて一歩後ずさる






彼が指を鳴らすとウィスパーの口を押さえていた何かが離れる



ウィス「その…エンマ大王様、私言ってはいけないことを言いましたか?」





とウィスパーは体を強ばらせて、エンマ様に尋ねる




そうよ、さっきウィスパーはなんて言おうとしたの





エンマ様は何でそれを止めたの?





彼はAにとってどんな存在だったのだろうか




そんなウィスパーに彼は眉間に皺を寄せて口を開く






エンマ「いや、何でもない。ウィスパー、後で屋敷へ来い。話がある。

妖怪探偵団よ。悪かった、邪魔したな。」



エンマ様は言い残し、背を向けて帰ろうとする



一体何だったんだろう




私は首を傾げるとすっと誰か横切った気がして、自然にそれを目で追うと…




A「待って。」





Aがエンマ様の服の裾をギュッと握っていた




何あれ、可愛すぎなんですけど!




彼は一瞬驚いた顔をするが、微笑んで落ち着いた口調でこう言った




エンマ「どうした?」




A「えっと、その…。」





彼女は戸惑いの表情を見せ、その手をぱッと離す





もしかして何か思い出せて、それで勝手に体が動いたのかな?





私達はそんな様子をただ黙って見守っている







A「あ、あのね…エンマ君。」





Aは何か言いたげだが、それをためらっているように見える





すると、エンマ様が何かを察したように口を開く








エンマ「ナツメ。少しAと二人で話して来てもいいか?

もちろん、Aが嫌がることはしない。」




なるほど!




皆の見てる前で話すことが気まずかったのね






よくよく考えみるとそうだ






どうしてそんな簡単なことに気づかなかったのか







Aのこと、ちゃんと分かってるつもりだったけど



実はそうではなかったみたい




もっと彼女を知ろうと私は思った






私はニコリと笑って言う







ナツメ「もちろんです!ごゆっくりどうぞ…!」






そんな私にエンマ様は微笑んでお礼を言う








エンマ「A、行くか。」





A「うん。ありがとう、ナツメ。ちょっと行ってくるわね。」




彼女は私に微笑むとエンマ様とともに姿を消した





早く記憶を取り戻せればいいわね




A。

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桜柚季(プロフ) - killerハリケーンさん» 全然そんなことないですよ!そうだったんですね。 (2019年7月31日 14時) (レス) id: ae92252d70 (このIDを非表示/違反報告)
killerハリケーン(プロフ) - 桜柚季さん» 返事が遅くなりました。シャドウサイドのDVD欲しくて探しているんだけど、全然見つからなくて(--;) (2019年7月28日 18時) (レス) id: 07ace89041 (このIDを非表示/違反報告)
桜柚季 - killerハリケーンさん» 賛成です!そうしましょう! (2019年7月28日 12時) (レス) id: ae92252d70 (このIDを非表示/違反報告)
killerハリケーン(プロフ) - あ!ここではなくボードに書きませんか?私のプロフのところに押してもらって、ボードって書いてあるのでそこで話し合いませんか? (2019年7月28日 10時) (レス) id: 07ace89041 (このIDを非表示/違反報告)
killerハリケーン(プロフ) - 桜柚季さん» ですよね。 (2019年7月28日 10時) (レス) id: 07ace89041 (このIDを非表示/違反報告)

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作者名:桜柚季 | 作成日時:2019年4月9日 22時

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