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story.22 ページ26

エンマside




俺は屋敷にAを連れてきて、彼女を眠らせた





エンマ「まあ、適当に座ってくれ。」



俺は部屋の扉付近に立っていた天野ナツメにそう声をかけた





ナツメ「あ、はい。失礼します。」



ナツメはそう言いながら、近くのソファに腰掛けた







エンマ「さてと…。少し長い話になるのだが、構わないか?」


ナツメ「はい、私は大丈夫です。」




ナツメは背筋を伸ばして、返事をする


そんなナツメに対して俺は微笑んで言った




エンマ「そんなに緊張することない。 楽にしていいぞ。何か飲むか?」






ナツメ「はい。あの、お構いなく。」






そうかと言って俺は話し始める







エンマ「Aには、決して忘れられない辛い過去があってな。」



ナツメ「辛い過去…。それはどんなものなんなんですか?」





エンマ「ああ。今から約百年前、Aは鬼族の小さな村に生まれたんだ。

その村は争いもなくいたって平和な村だった。

そこに住んでいたのは本当に優しい鬼族の妖怪達で

人間を怖がらせないように身を隠して、ひっそり暮らしていた。


が、Aが生まれた数年後に、その村は何者かの襲撃によって、滅んだ。

無論、村人も生き残った者はいない。

ただ一人を除いてな。」





俺は話していくうちにどんどん悔しさが蘇ってくる


Aの村が襲撃されたとき、どうして俺は何も出来なかったんだ


まだその時はエンマ大王として即位したばかりで、
未熟だった


だが、そんなのは理由にならない



小さな民の声になぜ気づけなかったのだろうか?



俺は歯ぎしりをして自分の無力さに情けなく思う






ナツメ「エンマ大王様?」


俺はナツメの声に我にかえる


そうだ、今は起きてしまったことを悔やんでいる場合でない



ナツメにAの過去を話すんだったな


少しでも彼女の事情をナツメに知って欲しかった






エンマ「ああ、すまない。

それで、その村のたった一人の生き残りがAなんだ。

Aは家族や友人、仲間を殺された怒りと憎しみで強大な力を手にした。

怒りで我を忘れて、その村周辺を破壊し、とにかく暴れまくっていたんだ。」









*************







字数が足りないので中途半端ですが、次行きます!

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桜柚季(プロフ) - killerハリケーンさん» 全然そんなことないですよ!そうだったんですね。 (2019年7月31日 14時) (レス) id: ae92252d70 (このIDを非表示/違反報告)
killerハリケーン(プロフ) - 桜柚季さん» 返事が遅くなりました。シャドウサイドのDVD欲しくて探しているんだけど、全然見つからなくて(--;) (2019年7月28日 18時) (レス) id: 07ace89041 (このIDを非表示/違反報告)
桜柚季 - killerハリケーンさん» 賛成です!そうしましょう! (2019年7月28日 12時) (レス) id: ae92252d70 (このIDを非表示/違反報告)
killerハリケーン(プロフ) - あ!ここではなくボードに書きませんか?私のプロフのところに押してもらって、ボードって書いてあるのでそこで話し合いませんか? (2019年7月28日 10時) (レス) id: 07ace89041 (このIDを非表示/違反報告)
killerハリケーン(プロフ) - 桜柚季さん» ですよね。 (2019年7月28日 10時) (レス) id: 07ace89041 (このIDを非表示/違反報告)

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作者名:桜柚季 | 作成日時:2019年4月9日 22時

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