仲間という存在 ページ17
今まで、"仲間”という存在を１００％信用したことはなかった。
もちろん、missionを成功させるためには、
ある程度はあったのだ。
ある程度は。
でも、仲間だと思わせて裏切ったりするのが仕事なわけだし。
実際、みんな嘘をつくのが半端なくうまかった。
ちょっとヤバい状況になっても、すぐに相手の気をそらし、任務を遂行する。
だから、この組織にも別の組織のスパイがいる可能性を考えると、もしかしたら仲間全員が自分の敵かも、と考えながら動く。
仲間を信じることができない、許されない私は、これまで仲間の背中に自分の背中を預けることはなかった。
でも、ここの人はちがった。
柱のみんな、お館様、隊士のみんな、それぞれがいい人すぎて、びっくりすぎるぐらい優しくしてくれた。
できれば、私もこんな人に囲まれて人生を送りたかった。
できれば、実弥さんと結ばれたかった。
まあ、無理か。
もう、後戻りできないんだ、私は。
「あ、Aちゃ〜ん！」
蜜璃さん。
「ちゃんと休んでます？」
しのぶさん。
「A！今度手合わせをしないか！！」
煉獄さん。
「おー、また今度家に寄っていけよ？嫁たちも楽しみにしてるからさ！」
宇髄さん。
「南無…猫、可愛い…」
悲鳴嶼さん。
「甘露寺…はこの靴下は好むだろうか…//」
伊黒さん。(…絶対好きだと思いますよ。)
「この前言っていた定食屋は美味かったぞ。感謝する。」
義勇さん。
「A、この着物涼しくて最高だわァ。」
実弥さん。
みんな、わたしを可愛がってくれて、ありがとう。
ごめんね？
私は実は悪いやつなんだよ。
ほんとのこと言ったらきっとみんなは泣いて怒るんだろうね。
ごめん…でも、私、みんなのこと大好きだよ。
初めて、仲間ってこんなものなんだ、って思ったよ。
たぶん、もうすぐmission決行の日だ。
そうしたら、遠慮なく、私を殺してね？
じゃないと、私もみんなを殺せなくなっちゃうから。
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snow - しほにゃん，実弥Loveさん» 読んでくださりありがとうございました！これからも更新頑張ります！！ (2021年5月28日 21時) (
レス) id: 6726eecfde (このIDを非表示/違反報告)
しほにゃん，実弥Love - はじめまして。夢主さんを溺愛する実弥最強でーすｩ！更新楽しみにしてますっ。 (2021年4月1日 22時) (レス) id: ac6a18bc22 (このIDを非表示/違反報告)
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作者名：snow | 作者ホームページ：http://uranai.nosv.org/u.php/hp/aiwo/
作成日時：2021年1月15日 23時
