見舞い ページ14
蝶屋敷の、患者が眠っている部屋の前で深呼吸をする。
ﾄﾝﾄﾝ
静かに入ったし、まだこっちに来て間もないからか、誰も起きない。誰も気づかない。
竈門炭治郎くん。
彼は任務の時からただ者ではないと感じていたが、その勘は大当たりだったようだ。
上弦の陸、撃破＿＿
この前戦って逃がした鬼。あれは確か参、だ。
上弦の鬼を倒すことがどれほどすごいことかは、ここ数日のみんなの反応を見たら一目瞭然だった。
柱は緊急収集され、すぐに今後また上弦がでたときについて話し合いが行われた。
宇髄さんが柱を引退することについては特に伊黒さんがブツブツと文句を言っていたが、左目と左腕を失った彼は今後も鬼殺に貢献するということで御館様も快く了承した。
しかし、この目の前ですやすやと眠る少年。
体中包帯だらけだが、あきらかに体のがたつきが変わった。
とんでもなく努力家なのだろう。
「いらしてたんですか。」
はっと振り向くとそこにはしのぶさんが笑みを浮かべて立っていた。
「はい。すごいですね、この３人は。上弦に立ち向かって勝つなんて。」
上弦に勝つのがすごい…!!というみんなの流れに合わせて自分もそれっぽいことを言う。
「Aさんも上弦の参に遭ったそうですね。よくぞご無事で。」
「いえそんな、倒してないですから。」
ほんとにそうだ。
さすがその道のプロというか、私の攻撃の何倍も敵にダメージを与えていた。もしもこれが自分のmissionだったらボコボコに怒られていたに違いない。
「そうですか。Aさんはいつもご自分を卑下しますね。」
「！！」
Aはいっつも自分を卑下するよな。心配すんなって。お前の腕前は俺が保証するから。
なにそれ(笑)
「……」
「？Aさん…？」
嫌なことを思い出した。
最近はあんまり夢にも出てこなかったのに。
「…さん？Aさん？」
「あ、あぁ。すみません、ボーっとしてました。」
「疲れてるんですか？休んでます？」
「大丈夫ですよ。では、また。」
「えっ、炭治郎くんと話さなくていいんですか？」
「ええ。また来ますし。では。」
蝶屋敷の門をまたぎ、家へ向かう。
突然後ろに人の気配がした。
「…どうだ。missionのほうは。」
「順調ですよ。柱ともうまくいっています。いつ実行しますか？」
「さすがだな。まだこっちが整ってない、もう少し待機してろ。」
「承知しました。」
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snow - しほにゃん，実弥Loveさん» 読んでくださりありがとうございました！これからも更新頑張ります！！ (2021年5月28日 21時) (
レス) id: 6726eecfde (このIDを非表示/違反報告)
しほにゃん，実弥Love - はじめまして。夢主さんを溺愛する実弥最強でーすｩ！更新楽しみにしてますっ。 (2021年4月1日 22時) (レス) id: ac6a18bc22 (このIDを非表示/違反報告)
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作者名：snow | 作者ホームページ：http://uranai.nosv.org/u.php/hp/aiwo/
作成日時：2021年1月15日 23時
