マリンスノー【過去編】 ページ31
Aside
『まりんすのー？？？』
聞いたことないそれを繰り返し唱えれば、
？「ご存じではありませんか？」
と言われ、頷く。
？「深海に降る雪のことです。」
『深海に雪って降るんだ………！！』
驚きのこもった声で言えば、
？「正しくいえば雪ではないのですが………」
と苦笑い。
？「プランクトンや、魚の死骸が海底に積もる様が雪のように見えるのです。」
『へぇ、知らなかったや……』
？「えぇ、僕はマリンスノーなら何回も見たことがありますが」
そういいかけながら雪の帝国を見つめる人魚くん。
？「本物の雪は今日初めて見ました。」
そういってフワッとした顔で笑う彼。
なんだか胸がじわじわとあったかくなっていく。
『雪って……珍しい？？』
そういえば、
？「えぇ、とても綺麗です。貴方に似て……ね？」
あぁ、今まで誰かにこんなに優しくされたことがあっただろうか
わかる、知らなかったけど、今わかった。
＿＿＿＿これが恋なんだ。
彼の目をまともに見ることもできなくなる。
効力や魔力なんて籠ってないのに、何よりも強い魔法。
＿＿＿＿真実の愛、彼と見つけたい。
けど、そう思うと同時にそれはできないってわかったんだ。
彼は人魚、私は雪女。
決して交わることのない二人。
それでも私は彼を繋いでおきたくて、
彼を手放したくなくて、
彼に忘れられたくなくて、
こういったんだ。
『次に会ったら＿＿＿私のお嫁さんになってくれる？』
？「………次？なぜ、次なのですか？」
『だって大きくなる間に色んな女の子と会うでしょ？』
？「えぇ、まあ。」
『私は貴方のことが好き。でも貴方の気持ちを繋ぎとどめることはまだできないの。』
でもね、
『それでも私のことを覚えていてくれたら、私のことが好きでいてくれるなら………』
＿＿＿＿＿ジェイドくんのお嫁さんになりたいの。
ジ「僕も今日会ったばかりですが貴女が気になっていました。」
＿＿＿＿＿僕がいつか迎えに行きます。それまでの間、待っていてくださいね。
＿＿あぁ、なんて大事なことを忘れていたんだろう。
この小説をお気に入り追加 (しおり)
登録すれば後で更新された順に見れます 658人がお気に入り
お気に入り作者に追加
この作品を見ている人にオススメ
この作品を見ている人にオススメ
「ツイステ」関連の作品
違反報告 - ルール違反の作品はココから報告感想を書こう！(携帯番号など、個人情報等の書き込みを行った場合は法律により処罰の対象になります)
肘 - え、好き…。神作品… (2023年1月7日 2時) (
レス) @page47 id: 0464914362 (このIDを非表示/違反報告)
雨多 - あー！！！失礼いたしました！！漢字間違って2回とも同じようなコメントをしてしまいました！！すみません！！ (2020年8月3日 8時) (レス) id: e50f7477b6 (このIDを非表示/違反報告)
雨多 - 農場GOGOって…何そのTシャツほしい…通販で売ってるかな？← (2020年8月3日 8時) (レス) id: e50f7477b6 (このIDを非表示/違反報告)
雨多 - 農業GOGOって…何そのTシャツほしい…通販で売ってるかな？← (2020年8月3日 8時) (レス) id: e50f7477b6 (このIDを非表示/違反報告)
よる - はわぁ！！オチが素晴らしいですね！！素直になれないのに心がキュウってしてムズムズしました！こう、くすぐったいんですよ(伝われ)読みやすくて面白かったです！素晴らしい作品を作っていただきありがとうございました！！ (2020年7月28日 1時) (レス) id: 68950930bb (このIDを非表示/違反報告)
作品は全て携帯でも見れます
同じような小説を簡単に作れます → 作成
この小説のブログパーツ
作者名：たこきんぐ | 作成日時：2020年6月1日 21時
