ナイトレイブンカレッジ ページ40
Aside
行きなれたその学園はもうこれないと思っていたからか、
『感慨深いなぁ。いとをかしって感じ？』
なんてしみじみ思う。他の生徒はまだ寒そうにしているが私はなんてったって雪女の末裔。
『マフラーもいらないもんね〜。』
なんてスキップをしながら歩けばジャケットの首元を引っ張られる。
『ぐっ、ぐぇぇぇ！！』
ヴ「何よ、その汚い悲鳴は。」
振り向けば、ヴィル先輩で久しぶりに会ったせいか感極まって
『ヴィル先輩！！』
と抱きついてしまう。
ヴ「そういえばA
そういう先輩に向けて
『いやぁ、私の魅力がやっぱり強すぎましたよね。んふふふふ。』
なんて返せば、ちょっと引かれてる。そんなヴィル先輩の顔すら懐かしい。
ヴ「というか、あんた誰のお陰でここまで可愛くなったと思ってんのよ。」
なんて頬を抓られる。容赦ない。痛い。それでもヴィル先輩は私を本当に応援してくれた人で、
『ヴィル先輩、ありがとうございました。』
と頭を下げれば、目を丸くする。
ヴ「もし辛いことがあったらアタシに言いなさい。」
なんて普段髪が崩れるのを配慮して頭を撫でなかったのに今日は特別らしい。
『ヴィル先輩、ちょっと涙目ですよ。』
と指摘すれば、う、うるさいわね！なんて本当に良い先輩だ。
ヴ「…それよりあんたそろそろ私から離れた方が良さそうよ。」
なんて言うから、え？と言いながら離れると
ジ「これはこれはヴィルさん。僕の彼女と仲良くしているようで。」
なんて笑ってるのに声が笑ってない。
ヴ「Aをもし泣かせたら、寮長としてじゃなくて可愛いこの子の友人として怒るわ。」
なんていって去って行く。
『あーっと、えー。ジェイド先輩？？』
そう恐る恐る声をかければ返事はしてくれるけど、
ジ「僕以外の男と話さないでください。」
なんて。いや、いいのよ？でもさ、
『先輩意外とメンヘラですね。』
笑顔でそう言い放った後に彼からお仕置きされるのはまだ知らない未来であった。
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肘 - え、好き…。神作品… (2023年1月7日 2時) (
レス) @page47 id: 0464914362 (このIDを非表示/違反報告)
雨多 - あー！！！失礼いたしました！！漢字間違って2回とも同じようなコメントをしてしまいました！！すみません！！ (2020年8月3日 8時) (レス) id: e50f7477b6 (このIDを非表示/違反報告)
雨多 - 農場GOGOって…何そのTシャツほしい…通販で売ってるかな？← (2020年8月3日 8時) (レス) id: e50f7477b6 (このIDを非表示/違反報告)
雨多 - 農業GOGOって…何そのTシャツほしい…通販で売ってるかな？← (2020年8月3日 8時) (レス) id: e50f7477b6 (このIDを非表示/違反報告)
よる - はわぁ！！オチが素晴らしいですね！！素直になれないのに心がキュウってしてムズムズしました！こう、くすぐったいんですよ(伝われ)読みやすくて面白かったです！素晴らしい作品を作っていただきありがとうございました！！ (2020年7月28日 1時) (レス) id: 68950930bb (このIDを非表示/違反報告)
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作者名：たこきんぐ | 作成日時：2020年6月1日 21時
