私はキノコ以下ですか？！【ジェイド】

崖の上の少女 ページ27

Aside




『はひぃ！！やっとついたぁぁぁ！！』



森を通り向けた先の海に面した崖。




『うわぁ、相変わらず怖いなぁここ。』




崖の下を覗けば激しく波打っていたはずの海が凍っていることに気づく。




『あれ、ここ海凍るんだっけ？』




それじゃあ、昔来たときは夏だったのかと思い出す。



何分雪の帝国では一年中雪なので季節感覚がない。




『昔ここに来たときは死のうとしてたんだっけ？？』




そういいながら崖のふちに腰掛ける。




危ないかもしれないけど、多分大丈夫。




顔にかかる雪を感じながらジェイド先輩たちも流氷で帰れないんだっけと思い出す。




『う〜ん、確か雪の帝国と珊瑚の海って近かったよね？』




もしかしたらこの今凍ってる海が珊瑚の海だったりして。




『だとしてもジェイド先輩たちいないから行く意味ないけど。』




まぁ、行ったところでジェイド先輩からは避けられてるし。



そうして私は昔避けられていた過去を思い出した。




それはそれは私たち一族なら通らなくてはいけない道。




生まれ背負った悲しい業のお話＿＿＿＿

エレメンタリースクール【過去編】→←綺麗じゃないと愛されない

→ 目次へ｜作品を作る｜感想を書く
他の作品を探す