9 -YG side- ページ9
—YG side
朝から作業をしていたら
食べるのも忘れて没頭していた。
腹が減って、
そういえば今日はまだなにも食べていなかった、
と、気づく。
作る材料も気力もないから
近くのスーパーに向かうことにした。
明日は金曜か。
約束しているわけじゃないのに、
彼女に会えると思うと、明日が待ち遠しい。
こんなん、俺らしくねぇな…。
惣菜を手に取りカゴに入れ、
酒コーナーで吟味する。
今日の気分は…レモンチューハイだな。
手を伸ばしたとき、同じ缶を手に取ろうとした人と
指先が触れてしまった。
思わず顔を見ると、Aだった。
「レモンチューハイはたくさんあるから
大丈夫ですね」
なんて言うから、思わず吹き出した。
何気にこの辺に住んでるのか聞いたら、
まさかの同じアパートで。
しかも隣だとは…。
引っ越しの挨拶に行った時、留守だったから
ポストに入れたんだっけ。
律儀にそのことのお礼を言う彼女。
礼儀正しいなと感心した。
アパートに帰るまでの道、
彼女は楽しそうに話してきた。
なんでもこの辺に住みだしてから長いそうで、
商店街のパン屋のあんぱんがおいしいだの、
魚屋の刺身がおいしいだの、
頼んでもないのにいろいろ教えてくれた。
「ごめんなさい、
わたしばっかりペラペラしゃべって…」
『いや、いいよ。
俺、あんま話すの得意じゃないから助かる。』
「ほんとですか？よかった。
あっ！そういえば、最初会ったとき、
『いつも金曜いるな』って言ってましたけど、
わたしのこと、知ってたんですか？」
『あぁ、知ってたというより…
他の曜日に行ってもいなかったし、
金曜しか見かけなかったからカマかけてみた。
まぁ2回しか見たことなかったけどな。』
「えっ！そうなんですか？！
てっきり、毎週見られてたんだと思ってた…」
『まぁあんな風にぶつぶつ言いながら歩いてたら
嫌でも目に入るよ。』
「や〜！独り言、癖なんですー！恥ずかしい〜！」
手のひらで顔を覆った彼女。
仕草や話し方がいちいち可愛らしい。
アパートに着くとバルコニーの話をされた。
俺の部屋のバルコニーが相当羨ましかったんだろう、
うっとりした表情で
あれもしたい、これもしたい、
と言うから
『好きに使っていいよ』
と言いそうになったが、グッと堪えて別れた。
あ、
明日、行くのか聞き忘れたな。
その日飲んだレモンチューハイは、
なんだかやけに甘ったるかった。
.
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oniku(プロフ) - ヨンアさん» コメントありがとうございます★そして応援ありがとうございます🤣ヌナはどうするんでしょうね？🤔お楽しみに💜 (2021年10月8日 23時) (
レス) id: 84890a7b9a (このIDを非表示/違反報告)
ヨンア(プロフ) - イケイケユンギー！！！そのままソッチニから奪ったれーーー！！！ (2021年10月8日 22時) (レス) @page43 id: f1a10bedbd (このIDを非表示/違反報告)
oniku(プロフ) - ハユンさん» コメントありがとうございます★わー！ユンギペンさんですかー！うれしい🥰ジンくん登場でどうなりますでしょうかね(笑)楽しみにしてください★そして適度に睡眠はとってくださいね〜🤣 (2021年10月8日 1時) (レス) id: 84890a7b9a (このIDを非表示/違反報告)
ハユン(プロフ) - ユンギペンですがサイコーです！毎回更新楽しみにしてます！ユンギさんとハッピーエンドだといいのだけど…きゃー今後の展開が楽しみすぎて寝れない笑これからも応援してます！頑張ってください☺️ (2021年10月8日 0時) (レス) @page42 id: 433f273fa3 (このIDを非表示/違反報告)
oniku(プロフ) - sunnyさん» コメントありがとうございます★あら、ジンペンなのですね😳少し三角関係のようなカタチになるかと思いますが、温かく見守っていただけたらと思います☺️ (2021年10月7日 19時) (レス) id: 84890a7b9a (このIDを非表示/違反報告)
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作者名：おにく
| 作成日時：2021年9月25日 0時
