25 -YG side- ページ25
—YG side
「なんでだろうねぇ…」
そう言ったヌナは、
缶チューハイに手を伸ばして
また一口飲んだ。
「漠然とした理由だけど…
怖かったのかもね…」
『怖かった？』
「うん。怖いっていうか、怖気付いたっていうか。
わたし英語苦手だからさ、いざ向こうに行っても
生活がちゃんとできるかわからなかったし。
仕事だって出来るか分からないのに、
彼に甘えるのも違うなって。」
『その、元彼はさ、
ヌナを養うつもりだったんじゃねぇの？』
「えー？どうだろうね？
そんな話したことなかったからなぁ。
最初はね、彼があっちに行ってからは
ちゃんと連絡取ってたんだ。
でも頻繁には出来ないでしょ？
時差もあるし、会えないし。
徐々に連絡も減ってってさ…。
こんなの付き合ってるって言えるのかなって
思い始めて。
最後は"別れよう"って言葉もなくて、
お互いに「元気でね。」って、それで終わり。」
『ふーん…
まだそいつはヌナのこと好きなんじゃねぇの？』
「え？ないよ、それはない！」
『わかんねぇじゃん。
別れようって言ってないんならまだ好きかもよ？』
「もう半年経つんだよ？
連絡も取ってないし、いまさらだよ〜。
さっ、この話は終わりね！
ユンギくん、まだ飲むでしょ？
わたし、なくなったからおかわり〜！」
立ち上がって、
俺が飲み終わった缶と自分の飲んだ缶を持って
キッチンへ向かうヌナ。
正直、その元彼に妬いた。
話している間、
愛おしそうに、思い出を懐かしむように
写真を見つめるヌナがいた。
「終わったことだから…」
最初にそう言ったときのヌナの表情は、
悲しくて、切なそうだった。
少し酔ったヌナは
またチューハイを開けてソファに座り、
「女の5年って大事でしょ〜！
でももういいの、ひとりが楽しいって知ったから」
なんて言ってたけど、
たぶん、強がってる。
.
この小説をお気に入り追加 (しおり)
登録すれば後で更新された順に見れます 1214人がお気に入り
お気に入り作者に追加
この作品を見ている人にオススメ
この作品を含むプレイリスト 
違反報告 - ルール違反の作品はココから報告感想を書こう！(携帯番号など、個人情報等の書き込みを行った場合は法律により処罰の対象になります)
oniku(プロフ) - ヨンアさん» コメントありがとうございます★そして応援ありがとうございます🤣ヌナはどうするんでしょうね？🤔お楽しみに💜 (2021年10月8日 23時) (
レス) id: 84890a7b9a (このIDを非表示/違反報告)
ヨンア(プロフ) - イケイケユンギー！！！そのままソッチニから奪ったれーーー！！！ (2021年10月8日 22時) (レス) @page43 id: f1a10bedbd (このIDを非表示/違反報告)
oniku(プロフ) - ハユンさん» コメントありがとうございます★わー！ユンギペンさんですかー！うれしい🥰ジンくん登場でどうなりますでしょうかね(笑)楽しみにしてください★そして適度に睡眠はとってくださいね〜🤣 (2021年10月8日 1時) (レス) id: 84890a7b9a (このIDを非表示/違反報告)
ハユン(プロフ) - ユンギペンですがサイコーです！毎回更新楽しみにしてます！ユンギさんとハッピーエンドだといいのだけど…きゃー今後の展開が楽しみすぎて寝れない笑これからも応援してます！頑張ってください☺️ (2021年10月8日 0時) (レス) @page42 id: 433f273fa3 (このIDを非表示/違反報告)
oniku(プロフ) - sunnyさん» コメントありがとうございます★あら、ジンペンなのですね😳少し三角関係のようなカタチになるかと思いますが、温かく見守っていただけたらと思います☺️ (2021年10月7日 19時) (レス) id: 84890a7b9a (このIDを非表示/違反報告)
作品は全て携帯でも見れます
同じような小説を簡単に作れます → 作成
この小説のブログパーツ
作者名：おにく
| 作成日時：2021年9月25日 0時
