305号室のユンギくん。

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ユンギさんは背伸びをしながら大きな欠伸をして、
電気をつけた。


時計を見たら、12時を回っていた。
映画を観たから当たり前なんだけど、
こんな遅い時間までお邪魔してしまって
申し訳なく思ったから、
乾かしておいたタッパーやらを
慌てて片付け始めた。





「ごめんなさい、こんな遅くまで！」

『いや、いいよ。ヌナは明日仕事？』

「明日はおやすみです！」

『そっか。ゆっくり休んでな。』

「はい！ユンギさんお仕事は？」

『俺は…まぁうん。』

「え！じゃあ早く寝なくちゃですね！
　お邪魔しました！おやすみなさい！」

『そんな、慌てなくても…。
　メシ、ほんとありがとな。次も楽しみにしてる。』

「え、めっちゃプレッシャーなんですけど…
　まぁお気に召してもらえるように頑張りますね！
　じゃ、ユンギさんもゆっくり休んでくださいね！
　ありがとうございました！
　おやすみなさい！」

『ん、おやすみ。』






手を振って、玄関の扉を閉めた。
そして、隣の自分の部屋に入り、
タッパーを片付けて、
部屋着を脱いでシャワーを浴びた。


明日はなにしようかな。
食材がないから買い出しに行くとして…
天気良かったら朝から洗濯して掃除しよう。






布団に入って、さっきのことを思い出した。
ユンギさん…
ご飯、おいしいって言ってくれたな。
嬉しい。
次はなに作ろうかな…。

そういえば、仕事はなにしてるんだろ？
次会ったとき聞いてみたいけど、
聞かれるの嫌だったりすると悪いしな…
ユンギさんから言ってくれるの待とう……


いろいろ考えていたら、
瞼が重くなってきて、そのまま眠りについた。






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