305号室のユンギくん。

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洗濯してたら洗剤が飛び跳ねて
ワンピースについてしまった。
もう…せっかくのお出かけだったのに…

しょうがなく、ワンピースを脱いで、
クローゼットからジーンズとTシャツを取り出した。
と、タイミング悪く、玄関がガチャッと開く音。

絶対ユンギくんだ…
わかった瞬間、もう遅かった。
咄嗟に着ようとしていたTシャツを胸元に当てるも、
唖然としたユンギくんと目が合った。





『ご、ごめん！ちょ…部屋戻ってる……』




それだけ言い残して、
バタバタと部屋に戻っていった。



見られた…？
や、見られたくらいで…なんだ。
減るもんじゃないし、うん。
きっと、そんなに見てないよね？
大丈夫…。

呆然としていると、
洗濯機が終わった音でハッと我にかえった。


着替えてから洗濯物を干して、
靴を履き、玄関のドアノブを回して開けると、
ユンギくんが腰壁にもたれていた。





「あっ！ユンギくん、お待たせ…」

『あ…あぁ…』

「い、いこっか？」

『あぁ…』





なんだか2人とも気まずいまま歩き出した。
なんか話してほしいな…なんて思ってると、
ユンギくんが口を開いた。





『なぁ、』

「ぅえ？！な、なに？」

『あの……さっきは、わりかった…』

「さっき…？あ…あー…うん……」

『その…見るつもりなくて…、
　あー…次からはちゃんとピンポンするから。』

「だ、だいじょうぶ！
　ほら、別に見られて減るもんじゃないし？
　それに、そんな見なかったでしょ？」

『いや…』

「は…？」

『いや、なんでもねぇ…』

「んー？…こりゃ見たな？」

『み、見てねぇ！』

「ん〜！？どうだか…
　じゃあ、何色だったでしょうか？」

『は？！何言ってんの…』

「ユンギくん、顔、真っ赤だよ〜？
　思い出しちゃった？」

『うるせぇ！黒のくせに！』

「なっ！やっぱ見たんじゃん！変態！」

『おーおー！どうとでも言え！男は皆変態だ！』

「くー！開き直りやがってー！」





よかった…
普通に会話できて…
ガッツリ見られたのはしょうがないとして…


ユンギくんでも、照れた顔するんだ。
余裕そうなのに、あんな風に顔を真っ赤にさせて。
意外な一面を見た気がするなぁ。






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