305号室のユンギくん。

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—YG side





さっきの酒屋で買ったリキュールを
ヌナを待たずに早速開けて先に飲んだ。
んー…これこれ……うま…



ガチャッと玄関が開く音がして、
視線を移すと、パジャマ姿のヌナが入ってきた。
上下ピンクで、…
ショートパンツと…前開きのシャツ…
ちょっと目のやり場に困るやつだ…。





「お待たせー！」

『ん…』

「あっ！飲んでる！」

『あぁ、飲む？』

「うん、ありがと！」

『あっ！ちょっと待て！そんな一気に飲んだら…』





俺が言い終わる前に、グイッと一気飲みした。





「ふぁー！キツイー！なにこれ…」

『だから言っただろ…
　度数高いからちょっとずつ飲むんだよ…』

「言われてないぃ〜…」

『は…もう酔ったの…？』

「へ？ぜんぜんだいじょぶ…」





大丈夫と言いながらも、足元ふらふらしてる。
『とりあえずソファ座れ』と、
腕を掴んで連れて行く。

ヌナは、ボスン、と倒れ込むようにソファに座った。





「えーが…みよ？」

『そんな状態で見れんの？』

「みれるよぉ！はやくぅ！」

『わかったよ…』





電気を消して、いつものように
ダウンライトとフロアライトだけにした。
横を見れば、目がとろんとして
明らかに酔っているヌナ。






『おい…絶対眠いだろ？』

「ん〜？だいじょぶだよぉ〜…？」

『…ったく……、映画明日にしよう、な？』

「ん〜……」





ぱったりと動かなくなった。
どうやら、寝てしまったようだ…。





『おい、ヌナ？部屋で寝ろよ、』

「ん〜…？ここで…ねる……」

『はぁ？自分ち帰れよ…』

「ここ…いえ……」





くそ…完全に自分ちだと思ってやがる…。

まじかよ…
どうすれっていうんだよ……



よく見れば、
生足が出てて、シャツが少し捲れて腹が見える。
はぁ…
生殺しもいいとこだよ…





もやもやしたまま、
ヌナを移動させることもできずに
タオルケットをヌナに掛けて、
俺は自分のベッドで寝た。






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