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『その辺にテキトーに座って。
何飲む？』
キッチンで、
さっきコンビニで買った
ビニール袋をガサガサ漁ってる。
なんか座ってるのも悪いし、
と思ってキッチンへ向かう。
「キミは何飲むの？」
『んー、
おねーさんとおんなじやつにしよっかな。
チューハイは好き？』
「うん。」
『何味がいい？
ぶどうと、ももと、…レモンもあるよ。』
「んー…もも。」
『ふふ。かわいいね。
じゃあ俺はぶどう！』
静かな部屋に、
カラン、と氷がグラスに入る音が響く。
『これ持ってってー』
と、トレイに乗せたグラスとチューハイを渡されて、ローテーブルへ運ぶ。
『これ、好きなんだよね。一緒に食べよ。』
さっきコンビニで買ったであろう、
鶏の炭火焼きとスモークタン、
ミックスナッツを彼は持ってきた。
わたしなら、
チューハイは缶のまま、
おつまみだって、買ってきたまま食べるのに
彼はわざわざお皿に乗せかえていた。
几帳面だなぁ、なんてぼーっとしてると、
プシュッ！と缶が開く音がして我に返った。
トクトクトク…と
ゆっくりとグラスにチューハイを注ぐ
彼の手のタトゥーを見て、
どんな意味があるんだろう、と思った。
『はい！おねーさん、どうぞ！』
「え、あぁ、ありがとう。
わたしも注いであげるね。」
『あ、うん、ありがとう。』
「…っと。はい、どうぞ。」
『ありがとう。乾杯しよっか。』
「ん、何に？」
『え、あー…おねーさんとの出会いに？(笑)』
「ぶはっ！…なんだそれ。
ん、じゃあ出会いに乾杯。」
カチン、と、グラスをあわせて
チューハイを流し込む。
そういえば…夜ご飯も食べてなかったな。
お腹空かなかったから忘れてた。
彼が用意してくれた鶏やタンをつまみつつ
チューハイを飲んだら、
なんとなく小腹は満たされた。
ふと、コンビニでの光景を思い出した。
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oniku(プロフ) - かのんさん» かのんさん、はじめまして！コメントありがとうございます(o^^o)癒されると言って頂けて嬉しいです(*´-`)まだまだ続く予定なのでよければお付き合いくださいねー★ (2021年8月31日 6時) (
レス) id: 84890a7b9a (このIDを非表示/違反報告)
かのん(プロフ) - お話読んでて、二人の日常が可愛くて楽しそうでとても癒されます。 (2021年8月30日 23時) (レス) id: 81bb9ddb3c (このIDを非表示/違反報告)
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作者名：おにく
| 作成日時：2021年8月26日 19時
