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店を出て、買い物しようか、と言っていたけど、
たまたま通りかかったお蕎麦屋さんの前で
2人とも自然と立ち止まった。
『蕎麦…食べて帰らない？』
「…うん。わたしもそう思った(笑)」
『よかった。じゃ、いこっ！』
吸い込まれるように店内に入り、
グクくんは天ぷら蕎麦と小さい親子丼、
わたしはおろし蕎麦に海老天をトッピングしたのを
注文した。
食べながら、
"麺はうどん派か、蕎麦派か、ラーメン派か"
という謎の討論を繰り広げ、最終的には
「選べない」という意味不明な結果に終わった。
こんな意味のない会話も、
グクくんは大笑いしてくれるから楽しかった。
「あーおいしかった！
グクくん、ありがとう。ごちそうさまでした。」
『どういたしまして！
Aちゃんは礼儀正しいね。』
「え？」
『俺がお金払ったとき、必ずお礼言うでしょ？
俺は、男が払って当たり前だと思ってるけど
Aちゃんは必ずありがとうって言うよね。
それに、ご飯食べるときも食べ終わった後も
手を合わせるじゃん？ちゃんとしてるなって。』
「あーそうかな…無意識だからわかんないや。
でも、奢られ慣れてないから変な感じする。」
『今までは割り勘とかだった？』
「ん〜そうだね。
最初は奢ってくれても、付き合ってくうちに
割り勘とかになったりとかしたかな。
好きだったから別によかったんだけどね。」
『そうなんだ。
まぁ恋は盲目っていうもんね〜。
あ、ねぇ、いくら好きでもここだけは嫌！
ってのある？』
「ここだけは嫌…そうだなぁ…
食事の面で言えば、箸の持ち方とか肘をつくとか
くちゃくちゃ食べるのとか？
基本的なマナーがなってない人は、
どれだけ好きでもそれを見た時点で萎える。」
『わかる！俺も無理！
いくら外見も内面も良くても無理だね！』
「でもグクくんくらいかっこよかったら
女の子なんて選び放題でしょ？」
『いやどんなヤツよ、俺(笑)』
「ごめん、勝手なイメージ(笑)
でもリアルな話、自分から告ったりないでしょ？」
『あ〜そう言われるとないかな。
告られて、まぁいいかなってなって、
とりあえず付き合うって感じかなぁ。』
「なんか……ムカつくわ〜…(笑)」
『えー！なんでムカつかれるのよー！』
「なんとなく？余裕ある感じが(笑)
じゃあ自分から好きになったり、
ヤキモチ妬いたりとかなかったの？」
『…ないか、うん、ない。』
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oniku(プロフ) - かのんさん» かのんさん、はじめまして！コメントありがとうございます(o^^o)癒されると言って頂けて嬉しいです(*´-`)まだまだ続く予定なのでよければお付き合いくださいねー★ (2021年8月31日 6時) (
レス) id: 84890a7b9a (このIDを非表示/違反報告)
かのん(プロフ) - お話読んでて、二人の日常が可愛くて楽しそうでとても癒されます。 (2021年8月30日 23時) (レス) id: 81bb9ddb3c (このIDを非表示/違反報告)
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作者名：おにく
| 作成日時：2021年8月26日 19時
