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びっくりした。
グクくんがわたしの仕事場を知っていた。
なんで？わたし、言ったっけ？
疑問ばかりのわたしを見て、
グクくんはふふっと笑って答えた。
『1年くらい前から、知ってたよ。』
「え、なにを？」
『Aちゃんのこと。』
「え、…は？」
『まぁ無理もないよね。
俺、カフェの常連？だったんだ。
週に1回は通ってたかな。多いときは2〜3回。』
「…全然知らなかった…。」
『うん、眼鏡掛けたり、バケットハット被って
気づかれないようにしてた(笑)』
「それは……ｊだってバレるから…？」
『まぁそれもあるかな。
俺さ、1年くらい前にスランプになってさ。
全然歌詞が書けなくなったんだ。
メロディも浮かばないし。
いままでのことが嘘みたいに…何にもね。
んで、気分転換に街中歩いて、
たまたま入ったカフェで、
Aちゃんに接客してもらったの。』
「そうなの？」
『うん。
あの店っておっきいからお客さんも多いでしょ？
すっごい混雑してるのにくるくる踊るみたいに
ドリンク作って、お客さんに手渡してさ。
そんだけ忙しい中でも、1人1人のお客さんに
丁寧に接客するAちゃんを見て、
すごいなって思った。』
「やだ、そんなとこまで見てたの…
はずかし…
わたし…踊ってた？(笑)」
『や、例えだよ、例え(笑)
でもさ、俺にもさ、
「熱いから気をつけてくださいね」って
ちゃんと目を見て言ってくれてね。
誰にでもそうなんだろうけど、
すごい嬉しかったんだよ。』
「そう…なんだ…。」
『ごめんね、なんか隠してたみたいになって。』
「いや…それは……大丈夫…。
ただ、びっくりして…。
あ…あの、わたしが泣いてたのを見たのは…」
『あぁ、あれはほんと偶然。
先輩と飲みに行ったんだけど、
キャンセルになって帰ろうとした時に
Aちゃんを見つけたの。
ストーカーとかじゃないよ(笑)』
「そっか…。」
『女の子があんなとこでうずくまってるから
どうしたんだろ？って思って、
近づいたらAちゃんでビビった。
カフェでしか見れなかった人がいる！って。
…こんなに塩対応な子だと思わなかったけど(笑)』
「え！あ、…ごめん……」
『冗談冗談！
いきなり話しかけられて家に来ない？なんて
言われたら誰だってそんな態度になるって！
俺も、今更だけど、ごめん。』
頭を下げて謝るグクくんに
大丈夫だよ、と言った。
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oniku(プロフ) - かのんさん» かのんさん、はじめまして！コメントありがとうございます(o^^o)癒されると言って頂けて嬉しいです(*´-`)まだまだ続く予定なのでよければお付き合いくださいねー★ (2021年8月31日 6時) (
レス) id: 84890a7b9a (このIDを非表示/違反報告)
かのん(プロフ) - お話読んでて、二人の日常が可愛くて楽しそうでとても癒されます。 (2021年8月30日 23時) (レス) id: 81bb9ddb3c (このIDを非表示/違反報告)
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作者名：おにく
| 作成日時：2021年8月26日 19時
