34 -JK side- ページ34
—JK side
買い物をして家に帰り、キッチンに立つ彼女に、
今日こっそり買っておいた
デニムのエプロンを渡した。
仕事中のエプロンと少し違った、
ちょっとオシャレなやつ。
彼女は恥ずかしそうにしていたけど、
気に入ってくれたようで、
「なんでポケットいっぱいついてんのかな」
なんて手を突っ込みながらパタパタするから
悶絶級に可愛かった。
少しだけ手伝って、
あとは米が炊けるのを待つだけとなった。
「先にお風呂入ってきたら？」
と言うから、試しに
『一緒に入る？』
と言ってみた。
半分冗談で、半分本気。
彼女は顔を真っ赤にして、
俺の背中をぐいぐい押して洗面所へと押し込まれた。
まぁ、想定内の反応だったけどね。
風呂から上がると、
彼女はソファでうたた寝していた。
疲れただろうな、と思い、
俺が用意すると言っても
やるからいいよ、と言いながら
俺の半裸姿を見てまたテンパってた。
その恥ずかしがる姿が可愛くて、
少しからかってやろうと思った。
迫ると、彼女は足元がふらついてソファに倒れた。
じゃれるように、彼女に覆い被さった。
パチパチ瞬きをする大きな瞳。
ピンク色した唇。
そのまま、勢いでキスしようと思ったのに、
首元のタオルをスッと取られ、
俺の頭をガシガシして拭いてきた。
意識…されてないのか。
それとも、俺が年下だから？
彼女にとって、俺は…
俺は男として見られていないのか。
ちょっとくらい、意識してほしいけど…。
彼女が作ったご飯は、
本当においしかった。
デリバリーやスーパーの惣菜は
温かいけど、なにか物足りなくて。
彼女の手作りということもあったけど、
なにより、彼女と一緒に食べることが
とても幸せだった。
明日は仕事だと言う彼女は、
以前の家よりも、うちから通勤するのは
少し遠くなるようで、乗り換えなどに悩んでいた。
俺の家に住んで、と言った手前、
責任は感じていたから
『送る』
と言った。
やっぱり断られたが、つい、
『駅前のカフェでしょ？』
と口が滑ってしまった。
こんなに早く、明かすつもりはなかったのに…。
やってしまった…。
気持ち悪がられたらどうする…。
.
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oniku(プロフ) - かのんさん» かのんさん、はじめまして！コメントありがとうございます(o^^o)癒されると言って頂けて嬉しいです(*´-`)まだまだ続く予定なのでよければお付き合いくださいねー★ (2021年8月31日 6時) (
レス) id: 84890a7b9a (このIDを非表示/違反報告)
かのん(プロフ) - お話読んでて、二人の日常が可愛くて楽しそうでとても癒されます。 (2021年8月30日 23時) (レス) id: 81bb9ddb3c (このIDを非表示/違反報告)
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作者名：おにく
| 作成日時：2021年8月26日 19時
