32 -JK side- ページ32
—JK side
彼女は仕事が休みだという、次の日。
ショッピングモールへ買い物に出かけた。
助手席に彼女を乗せて、走り出した。
俺のTシャツを着た彼女。
なんか本当に恋人同士になったみたいに感じて
1人でウキウキしていた。
車中で彼女は、思い出した昔話を
楽しそうに話してくれた。
"ダメ男好き"という彼女。
その引き出しの数にびっくりしたけど、
ほんとにクズ男ばかりで笑うしかなかった。
と、同時にモテるんだなと思った。
この2人で出かける状況を、
デートと言う以外に表現しようがなかったから
そう言うと
「デート…か？」
なんて言うから、ちょっとムカついたよね。
『俺は、デートだと思ってる』
その言葉を聞いた彼女は
明らかに動揺していた。
もっと、意識してよ。
俺が、Aちゃんに向けている好意に気づいてよ。
——————————————————
あらかじめ書き出していたメモを見ながら、
キッチン用品の店で、
フライパンや鍋を買った。
このフライパンじゃ小さすぎる、
あの鍋のほうが楽に作れる、
なんて、本気で悩む彼女を見て、
なんでも好きなものを買ってあげたくなった。
雑貨屋でも食器やカトラリーを買った。
100均でいい、と言う彼女に、
かわいくてテンション上がるやつにしよう、
と言うと、嬉しそうに選んでいた。
全部2つずつ、おそろいのもの。
恋人みたいで嬉しい。
彼女は、どう思っているんだろうか。
俺と同じように思ってくれてたら嬉しいけど。
会計はもちろん全部俺が出したんだけど、
彼女は終始申し訳なさそうな、
不思議そうな顔をしていた。
仕事も何しているのか言ってなかったからだろう、
聞かれれば話そうとは思ったけど、
彼女は聞いてこなかった。
でも、さすがに気になったんだろう、
「聞いてもいいの？」
と言う彼女に、全てを話そうと思った。
彼女になら、
ｊと打ち明けても大丈夫だろうと思った。
俺の勘は当たるから。
彼女は変に騒がない。絶対に。
ショッピングモールから出て帰り道にある
海沿いを歩いた。
海岸には誰もいなかったから安心した。
人がいないのを確認して、
屋根のあるベンチへ座った。
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oniku(プロフ) - かのんさん» かのんさん、はじめまして！コメントありがとうございます(o^^o)癒されると言って頂けて嬉しいです(*´-`)まだまだ続く予定なのでよければお付き合いくださいねー★ (2021年8月31日 6時) (
レス) id: 84890a7b9a (このIDを非表示/違反報告)
かのん(プロフ) - お話読んでて、二人の日常が可愛くて楽しそうでとても癒されます。 (2021年8月30日 23時) (レス) id: 81bb9ddb3c (このIDを非表示/違反報告)
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作者名：おにく
| 作成日時：2021年8月26日 19時
