31 -JK side- ページ31
—JK side
5年間付き合っていた彼氏がいたらしい。
その彼氏が、浮気をしてその相手を孕ませた、と。
あり得ない。
こんな素敵な彼女がいて浮気するなんて。
たった1年そこらしか知らない、
ましてやカフェで働く姿しか知らない俺が
その彼氏に対して言えることはないけど、
彼女があまりにも可哀想だった。
立ち上がった彼女が、
どこかへ行ってしまうんじゃないかと
思わず手をパッと掴んでしまった。
バランスを崩したAちゃんは、
俺の胸に飛び込んできた。
予想外の展開に、驚きと嬉しさが込み上げる。
Aちゃんは避けようとするから
『このままでいい』
と、優しく抱きしめた。
辛かっただろう、悲しかっただろう、と
頭を撫でると、ホッとしたのか
パタリと寝てしまった。
彼女を抱きしめたまま、ソファに転がった。
安心したのか、静かな寝息が聞こえてきて、
それを聞いていると俺も眠たくなってきて
つい寝てしまった。
それからどれくらい経っただろう。
Aちゃんが俺の頬を撫でている。
夢か？と思ったけど、そうじゃないらしい。
部屋の時計を見ると1時を指していて、
2時間くらいは寝たのか、と
頭はスッキリしていた。
先に俺が風呂に入り、彼女が続けて入った。
彼女が俺んちで風呂に入っている。
そのパワーワードに理性を保てるか、
自分と戦っていた。
彼女は仮にも俺のことは知らないんだぞ？
俺だけが一方的に知ってるだけなんだぞ？
絶対手出すなよ…
そう自分に言い聞かせながら、
ビールを煽った。
風呂から出てきたAちゃんは、
俺のスウェットを着ていた。
俺だとピッタリなのに、
彼女が着るとぶかぶかで
袖の中に手が隠れてた。
その姿に悶絶するほど愛おしく思って。
ただ、そんなのを表に出してしまうと
彼女にバレてしまうから、平静を装って
『ビール飲む？』
と声を掛けた。
すっぴんだというその表情がとてもかわいくて、
まじまじと見てみたくなった。
まぁ予想通り拒否られたけど。
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oniku(プロフ) - かのんさん» かのんさん、はじめまして！コメントありがとうございます(o^^o)癒されると言って頂けて嬉しいです(*´-`)まだまだ続く予定なのでよければお付き合いくださいねー★ (2021年8月31日 6時) (
レス) id: 84890a7b9a (このIDを非表示/違反報告)
かのん(プロフ) - お話読んでて、二人の日常が可愛くて楽しそうでとても癒されます。 (2021年8月30日 23時) (レス) id: 81bb9ddb3c (このIDを非表示/違反報告)
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作者名：おにく
| 作成日時：2021年8月26日 19時
