29 -JK side- ページ29
—JK side
夕方から先輩とご飯を食べて、
早めに2軒目に行こうか、としたとき、
閉店した店のシャッターの前に立つ女の子がいた。
あのカフェの、
彼女の背格好に似た人だなぁ、
なんて思ったけど
通りの向こう側だったし雨でよく見えず、
まぁ待ち合わせかなにかだろうと、
たいして気にも留めず2軒目へ向かった。
が、店に入って早々に先輩が仕事で呼び出されて
解散ということになった。
ふと、さっき見た女の子が気になり、
店から出てその閉店した店に目を向けると、
まだ女の子はいた。
さらに言えば、うずくまっていた。
何かあったのか。
無意識に女の子の元へ、足が向かっていた。
女の子は、あのカフェの彼女だった。
うずくまっていても彼女だとわかった。
それくらい、カフェで彼女を見ていたから。
雨が降っているからか、
人通りはまばらだったが、
誰も見向きもしない。
彼女に近づいてから、
しばらく声を掛けるのを迷った。
なぜなら、彼女は泣いていたから。
膝を抱えて、肩を震わせながら。
あのカフェでの仕事中の雰囲気と違い、
あまりにも弱々しく、すごく小さく見えた。
このまま、ただ見ているだけではだめだ、と思い、
思い切って声を掛けた。
案の定、かなり警戒されたけど。
内心、話せて嬉しくてたまらなかった。
ずっと憧れていた人が目の前にいるみたいな。
そんな感覚で。
話をすれば、家出？をしたようで、
帰るところがないとか。
隣に座って話を聞くも、
なかなか心を開いてくれない。
まぁ、当たり前か。
なんとか説得して、
俺んちに来てもらえることになった。
飛ぶように嬉しかった。
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oniku(プロフ) - かのんさん» かのんさん、はじめまして！コメントありがとうございます(o^^o)癒されると言って頂けて嬉しいです(*´-`)まだまだ続く予定なのでよければお付き合いくださいねー★ (2021年8月31日 6時) (
レス) id: 84890a7b9a (このIDを非表示/違反報告)
かのん(プロフ) - お話読んでて、二人の日常が可愛くて楽しそうでとても癒されます。 (2021年8月30日 23時) (レス) id: 81bb9ddb3c (このIDを非表示/違反報告)
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作者名：おにく
| 作成日時：2021年8月26日 19時
