18 ページ18
.
思い出しながら、
自分でもなんで好きだったんだろう？って思う話を、
グクくんはケラケラ笑いながら
時に頷きながら聞いてくれる。
本当に今まで付き合ってきた人は
クズみたいな人が多かった。
退職に就かずパチンコばっか行ってる人。
ちゃんとした会社に勤めてたのに、
いきなり『デリヘルの店長になる！』って
言い出して会社辞めた人。
いい歳して『歌手になる！』って
ボイトレやオーディションに行きまくってる人。
他にもいっぱいいるけど
挙げたらキリがない。
ダメ男と付き合ってきたのを
こんな風に笑って話せる日がくるなんて
思ってなかったなぁ。
『あーウケる…。
Aちゃんってモテるんだね。』
「モテる！？
いやいや、そんなことないよ。
グクくんより何年も先に生きてるから
そう思うんじゃない？」
『先に生きてるとか関係ないでしょ！
でも、ダメ男ばかり好きになったりするのって
Aちゃんが優しくてほっとけない性格
だからじゃない？』
「そうなのかなぁ。
まぁ、男を見る目がないのだけは自信ある！(笑)
今回のあの人もそうだしね…」
『あぁ、そういえば、
ライン来てたやつ、返信したの？』
「あー…したよ。
"知り合いの家にいる、また連絡する"
って返した。
…既読には…なってるから大丈夫でしょ。」
『ビビるだろうね、彼。』
「え、なんで？」
『初めて会った男の家に泊まって、
なんなら、いまドライブデートしてますって
知ったら。』
「ドライブデート？」
『デートじゃん、これ。違う？』
「デート…か？」
『じゃあなんよ？俺はアッシーか？(笑)』
「アッシー！
よく知ってるね、その言葉！
いまはもう死語じゃない？(笑)」
『先輩から教えてもらった(笑)
…少なくとも、
俺は、デートだと思ってんだけど？違う？』
「やっ…、ち、が…」
『あ、着いたわ。
入り口近く空いてるかな〜』
一瞬、真剣な顔をしたグクくんに
"デート"と言われて、ドキッとしてしまった。
確かに、はたからみたらデートか？
男女がショッピングモールで買い物するのは。
てか、グクくん余裕ありすぎじゃない？
なんか…わたしだけが意識してるみたいだ…。
.
この小説をお気に入り追加 (しおり)
登録すれば後で更新された順に見れます 1263人がお気に入り
お気に入り作者に追加
この作品を見ている人にオススメ
この作品を見ている人にオススメ
「BTS」関連の作品
違反報告 - ルール違反の作品はココから報告感想を書こう！(携帯番号など、個人情報等の書き込みを行った場合は法律により処罰の対象になります)
oniku(プロフ) - かのんさん» かのんさん、はじめまして！コメントありがとうございます(o^^o)癒されると言って頂けて嬉しいです(*´-`)まだまだ続く予定なのでよければお付き合いくださいねー★ (2021年8月31日 6時) (
レス) id: 84890a7b9a (このIDを非表示/違反報告)
かのん(プロフ) - お話読んでて、二人の日常が可愛くて楽しそうでとても癒されます。 (2021年8月30日 23時) (レス) id: 81bb9ddb3c (このIDを非表示/違反報告)
作品は全て携帯でも見れます
同じような小説を簡単に作れます → 作成
この小説のブログパーツ
作者名：おにく
| 作成日時：2021年8月26日 19時
