8 -YG side- ページ8
—YG side
仕事ならしょうがない。
なのにアイツと一緒なんだって思うだけで
すげぇやなんだけど、そんなこと言えない。
まぁ日帰りみたいだからそこは安心か。
でもまた夜飲んで帰るとかなったら…
いや、もう考えるのはやめよう。
「ユンギくん、」
いつの間にか隣にヌナが座っていて、
ラッピングされたひとつの箱を渡された。
『なにこれ？』
「あのね、…
えっと、出張、行ったときにね…買ったの。
ずっと渡しそびれてて…
よかったら、使ってほしいなって…」
"出張"という言葉を言いにくそうに発したヌナ。
たぶん、俺がアイツのこと思い出すからって
気を遣ったつもりなんだろう。
ラッピングを剥がして箱を開けると
マグカップが入っていた。
ふちに眠そうな猫がしがみついている。
『ふっ…猫だ。』
「へへ…かわいいでしょ？
ユンギくんに似てるなって思ってさ。」
『そう？』
「なんか、真っ白で、この幸せそうな寝顔が
ユンギくんに似てる。」
『…ヌナにはそう見えるんだな。』
「あっ！ごめん…」
『なんで謝んの？
ありがとな、大事にする。』
「うれしい？」
『ん、うれしいよ。』
「へへ…よかった…
あっ！実はね……」
床に置いた紙袋をガサガサと漁って
もうひとつの箱を取り出した。
「…おそろいなの。」
『……そっちはグレーなんだな。』
「うん、この2種類1こずつしかなかったからね、
ユンギくんは真っ白なこの子に似てるし、
このグレーの子はわたしが使おうと思って。」
『ん、いんじゃねぇの？』
「あ、ちなみに…
こんなのも買ってみました…」
また紙袋から取り出したのは
カップのふちにかけられるようになっている
猫のスプーンだった。
『ぶっ！どんだけ猫なんだよ…』
「だって！ユンギくんに似てるなって思って…
だめだった……？」
『いいや？
そんなに俺のこと好きなのな？』
「えっ！や…その……」
『それ買うときもずっと俺のこと考えてたんだろ？』
「え…っと……うん………」
『……アイツといるの、ほんとはすげぇ嫌だよ。
考えただけでイライラするし。
でもアイツといても俺のこと考えてるんなら
全然いい。』
「ん……」
『あのさ、…』
「ん？」
『ちょっと抱きしめさせて……』
答えを聞く前に、腕の中に収めた。
アイツといても俺のことを考えてくれてるだけで、
機嫌が良くなる俺って単純だよな。
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oniku(プロフ) - KBさん» コメントありがとうございます🥰テスト、お疲れさまです😌やっぱりハッピーエンドが1番読んでて幸せな気分で終われますよね😆いま次作をちょっとずつ妄想中ですので、良ければまた見ていただけたらと思います😉 (2021年11月28日 23時) (
レス) id: 84890a7b9a (このIDを非表示/違反報告)
KB - 完結おめでとうございます！ ちょっとテストでしばらく占ツク開いてなかったので、びっくりしました(^^)素敵なハッピーエンド、ありがとうございます😆これからも頑張ってください💜 (2021年11月28日 21時) (レス) id: 5f0961fe40 (このIDを非表示/違反報告)
oniku(プロフ) - まるさん» コメントありがとうございます☺️ほんとですかー？！私も書き終えて満足感と寂しいのとで放心状態なんです🤣笑 素敵と言って頂けて、本当に嬉しいです🥰次作もどうぞよろしくお願いします💜 (2021年11月21日 11時) (レス) id: 84890a7b9a (このIDを非表示/違反報告)
まる(プロフ) - 完結おめでとうございます！毎回楽しみに読ませていただきました。終わってしまったのが寂しいですが、最後まで本当に素敵でした！！次回作も楽しみにしています。ありがとうございました。 (2021年11月21日 10時) (レス) @page50 id: 38fec710a2 (このIDを非表示/違反報告)
oniku(プロフ) - ぽみさん» コメントありがとうございます☺️わー！キュンキュンしていただけましたかー？！嬉しいです💜思いを文章に綴るのが難しくて、もう少し勉強しなくちゃなと思った次第です🥺次作、絶賛検討中ですので、またよろしければ見てやってください♡ (2021年11月20日 23時) (レス) id: 84890a7b9a (このIDを非表示/違反報告)
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作者名：おにく
| 作成日時：2021年10月30日 0時
