火神君の双子の兄は凄腕副社長?! (ページ2)

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お兄ちゃんのプロローグページ2

…prrrrrrrrrr……

Aは夜中にけたたましく鳴る電話に眠気からくる苛立ちを覚えながら携帯を手に取って、素早く電話に出た。

『あｰｰ…もしもし？』
[ご、ごめんな！こんな時間に…]

(…お、この声は。愛しい片割れの…)

『大我か。どうしたんだ?日本(ｿｯﾁ)じゃ学校に行く時間じゃないのか？』
[あ、うん。そうなんだけどさ…いつ日本にくるんだっけ?]
『…えーっと…今日の朝にでるから…明日の夕方位かな。……何、そんなに俺に早く会いてぇの?』
[ばｯ!!///ちげーよ!!来る日把握しときゃ準備とか飯作ってやれんだろーが!!!]
『…ﾌﾊｯ、照れんなよ』
[……来たらバスケの相手しろよ]
『何回負けりゃ気済むのよ、お前』

そう、彼…もとい火神Aは今、アメリカに住んでいる父親の会社で副社長をしている。…とはいっても、日本ではまだ高校一年生の年齢。幾らAが賢くともできる事には限りがある。そこで父親は、日本の文化に触れてこい…という名の長～～～い休暇を与えたのだ。いつもありがとうという気持ちと、学生の本分を奪ってしまったことへの謝罪を込めて。

[ぜってー勝つからな!!]
『はいはいわかったわかった。いい子で待ってな』

その休暇をEnjoyするためにAはアメリカを発つのであった。