妖怪のお姫様 ページ7
〜彩音視点〜
『私、実は妖怪なんだ。』
茜色から瑠璃色に変わろうとしている空。
頬にあたる少し冷たい風。
―ああ、これを聞いて彼はどう思ったのかな―
私は、ただひたすら"あの人"から少し距離を置くために転校してきた。
それだけ。
でも、亜樹くんを見て一瞬でわかった。
"視えてる"ことを。
彼は超能力者の血を受け継いでいる。
だから最初はちょっと警戒してたんだ。
だって、亜樹くんは超能力者だしお祓いはできないみたいだけど
誰かに私のことを祓ってほしいとか頼まない子だった。
キドウのことを知ってるから私が亜樹くんと知り合いだってこと
言っちゃうじゃないかって不安でずっとずっと悩んでた。
―怖かった―
でも、薄々気づいてたくせに私に優しく接してくれる。
誰に対しても明るくて優しい。
どこかまぬけで頼りないようにも見える。
でも、素直で純真な彼だから。
私とずっと仲良くしてくれるんじゃないかって思ってた。
だから私は自分の正体を隠してた。
彩音「でも…亜樹くんには、全部お見通しだったみたいだね。」
渇いた笑み。少し涙が出る。
亜樹「……あやねちゃ「あとね、私はただの妖怪じゃないよ。」え？」
チャーリー「妖怪の四大巨頭…古き種族の切り札的存在。…だろ？」
座敷童子が種明かしをする。
亜樹「切り札って…それって…」
古き種族よりも強いの？
チャーリー「ああ、段違いに。」
亜樹「だから考えを読むなって。」
彩音「でも、いつでもそんな力発揮できるわけじゃないの。本当に希望がなくなった時だけね。」
『希望がなくなる。』
亜樹「(絶望ってことか…)」
チャーリー「しかもこいつは妖怪の姫様みたいなもんだからな。」
亜樹「え？……え…えぇぇぇえええええぇぇえ！！？？そうなの！？」
彩音「ふふ、そんな大したことじゃないことだと思うけど…あ。」
何かに気づいたように声を上げる。
彩音「あと私の本名教えてなかったね。私は『希夜羅堵媛』です。改めてよろしくね。」
きよらつひめ？
彩音「…長いから皆は"きよめ"って呼んでるけどね。」
フイッと背を向けてこの場を去ろうとする彩音の姿に亜樹はハッとしてこう言った。
亜樹「あやねちゃ…"きよめ"ちゃん！…これからもずっと友達だよね！」
無邪気な笑顔。ああ、そんな顔しないで。そんな表情しちゃ…
彩音「…〜っ…もちろん！」
自分の素顔を見てるみたいで…すごく苦しいよ―――…
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月夜篦 - おわ！竜美さんも、花香澄さんも、大物さんばっか！…いやぁ、凄いですね！！…占ツクで、コメント入れまくってる、月夜篦と申します！たまに違う名前ですがw 私は河伯派です！`∀´/ (2016年7月10日 23時) (
レス) id: 7d7d1df2a7 (このIDを非表示/違反報告)
亜嘉 - 花香澄さん» キドウマジイケメンです！小説でたくさん活躍してほしかったなぁ…。次の話でキドウを出したいと思います！ (2014年11月13日 12時) (レス) id: 89a4f0740f (このIDを非表示/違反報告)
花香澄 - キドウかっこいいですね！土蜘蛛さんと同じく、本編でもっと出番がほしかった！ (2014年11月12日 22時) (レス) id: 01cf6fe611 (このIDを非表示/違反報告)
亜嘉 - 竜美さん» 竜美さんコメントありがとうございます！あやかしの鏡のファンとして小説を書く人が増えてるのは正直とっても嬉しいです！ (2014年11月2日 11時) (レス) id: 89a4f0740f (このIDを非表示/違反報告)
竜美 - 私は土蜘蛛派ですが、キドウも格好いいですよね。最近あやかしの鏡の小説を書いてくれる人達が増えて嬉しいです。 (2014年11月2日 10時) (レス) id: 868c7a2fc8 (このIDを非表示/違反報告)
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