総長サマ gr ★ ページ1
·
「A、その、だな···
お前のことが好きだ」
助けて下さい。
優雅に友達と下校してたら、途中で我々団の総長、グルッペンさんにファミレスに連行され、この様なんです！！
なんか告白されちゃったよ。えっ、一言も話したことがなかったのに。
「その顔はどうしてか聞きたい顔だな。
恥ずかしいから言いにくいが···その···一目惚れ、してしまってな」
「······私にですか？」
一目惚れ、という言葉に驚いて思わず聞いてしまう。
彼は控え目に恥じらいながら頷いた。
あれ、なんだこの総長。可愛い。
「俺は不良なんかしてるから変な連中に絡まれてしまうかもしれない。
だが、俺はお前を命に代えても守ると約束する」
キュンときてしまった。
命に代えても私を守る、って···プロポーズみたいなものじゃん···！
「······駄目、か？」
「んぐぅっ！！」
グルッペンさんの可愛さのあまり頼んだパフェのプリンを変に呑み込んでしまった。
大丈夫か！？と此方を心配そうに見る彼。くっそ、こっちの気も知らないで···！
何回か深呼吸して答えようとすると__
「グルッペン、そんなところに居たんか！探したで」
「そうめう！急に走り出すんだから···って、あら！その子は？」
な ん か 二 人 来 た 。
多分我々団の副総長かな？えっそんな来ないで下さいよ。私が死んじゃいます。
「俺の彼女(になる予定)のAだ」
「はぁ···また何かに巻き込んでへんよな···？」
「そんなことないゾ！断じて！！」
私まだ貴方の彼女になっていないんですけど！
「Aちゃんっていうめう？俺はオスマン！マンちゃんって呼んでな！
んー、にしてもAちゃん可愛ええなぁ！」
「あ、ありがとうございます···？」
なんか気に入られたよ！しかもあだ名で呼んでってさりげなく言われた！
「Aちゃん俺のおきにになったわ！
グルッペン、俺A貰ってええ？その様子だとまだ付き合ってなさそうやし」
そうグルッペンに訊ねるマンちゃん。
···え？私なんか奪われてる(？)
取り敢えず面倒になる前に返事を······
「___あのう、私、グルッペンさんが好きなので···」
「えっ___本当か？」
グルッペンさんが私を見て目を見開く。
そっとはい、と呟くと彼は心から嬉しそうに笑った。
「とても嬉しい__A宜しくな！！」
「···うん！」
総長の彼との恋。
ハラハラの毎日が始まるのかもしれない__
((俺ら空気？))
·
この小説をお気に入り追加 (しおり)
登録すれば後で更新された順に見れます 30人がお気に入り
お気に入り作者に追加
違反報告 - ルール違反の作品はココから報告
作品は全て携帯でも見れます
同じような小説を簡単に作れます → 作成
この小説のブログパーツ
作者名：枕のようなパン x他1人 | 作成日時：2023年6月20日 18時
