【菅原孝支】ずるい私とずるい君

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昇降口についても握られている手



少し惜しいなと思いながら



A「菅原くん 、その 、、手」



私は恥ずかしくて少しうつむく



菅「あ 、え？！ ごめん ！靴履き替えなきゃだよな ！」


焦っているように見えた菅原くんの顔は真っ赤だった



.


.


私たちは学校を出て歩き出す



菅「というか 、席替え隣になるなんて思わなかったな〜」



A「うん 、私も思わなかった」




素直にそう思った

だって



A「私 いつも席替えでくじ運悪いけど
今回は菅原くんが隣の席で 、嬉しい」




菅原くんは何も言わなかった



気になって 、菅原くんの方を向く






ﾊﾞｯと菅原くんの手で私の視界が遮られる



菅「今ちょっとおかしい顔してるから見ないで」



そう言われると見たくなるもので



私はﾋｮｲと菅原くんの手をどかす




A「顔 、真っ赤」



あまりにも可愛くて 、笑みがこぼれてしまう




菅「あ〜もう見ないでって言ったのに ！」



菅原くんはムキになったようにそう言った




菅「何笑ってんだよ〜」



菅原くんは私の頬を軽くつねる




A「ごめんね」



そう謝っている私の口角は上がったまま 。




菅「別にいいんだけどさ 」









菅「本当 、ずるいよなあ(ﾎﾞｿｯ」




菅原くんの呟いた、そんな言葉を知らずに

私はただ歩いていた

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